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🤖 Crypto Research of the Day 🧬
Jito token witnesses $1.1 billion of trading volume in first day
Ethereum scaling startup Versatus raises seed round at $50 million valuation
Circle-backed Xion rolls out testnet based on 'generalized abstraction'
今週のぼくの目に止まったニュースです。先週はお休みしてしまいすみません!
今週もお願いします。DIVE INTO CRYPTO!
Jito token witnesses $1.1 billion of trading volume in first day
SolanaのリキッドステーキングプロトコルのJitoが、ガバナンストークンJTOの発行をアナウンスしました。
Jitoは、リキッドステーキング報酬にMEV報酬を付加する仕組みになっており、通常のリキッドステーキングよりも報酬が多くなる特徴があります。
JTOは2ドル前後で取引が始まり、約45%上昇して2.90ドルとなり、配布アロケーション次第では100万円以上の利益を得たユーザーもいます。一回のエアドロップでこのような利益が出るのはそうあるものではないと思います。
この背景としては、相場の影響からSolanaのDeFiまで資金がめぐり、活発な取引がされる資金が動いていたことも要因のひとつだと思われます。
JTOトークンの総供給量は 10 億に制限されており、現在1億 1,500 万が流通しこのうち 8,000 万がコミュニティエアドロップ用に割り当てられ、初期ユーザーに利益をもたらしたほか、バリデーターやその他のプロトコル貢献者にも個別に割り当てられました。
Jitoは、Solanaのクライアントも開発しており、Solanaがクライアントの脆弱性、スパムによってチェーンが停止してしまうリスクを軽減するなど、Solanaコミュニティに対しても貢献を行っているプロジェクト。
SolanaはDeFiやNFTなど、FTX崩壊からエコシステムが回復困難になっていると見るユーザーもいたが、着実な復興がなされている。目下ではSOLのパフォーマンスも高く、DeFiを中心に経済圏を拡大させていくことが期待できます。
一方で、今回のようなエアドロップ手法は、長期的なコミットメントを行うユーザーの定着を促さないです。その意味では、一時的な起爆剤以上の意味はなく今後のプロダクトの進化が期待されると思います。
Introducing Shadow, raises $9M led by Paradigm
オンチェーンデータの参照や抽出をシンプル化して扱えるようにするShadowがParadigmがリードするラウンドで900万ドルの資金を調達したことを発表しました。
イベントログとは、スマート コントラクトが何が起こっているかを外部に伝える方法ですが、ガス代が大きく掛かってしまう場合があり、コードを後から変更使用する場合には不便な環境があります。
Shadow は、誰でも必要なときに、完全にガスレスでスマート コントラクトに必要なものをログできるようにすることで、これらの問題を解決するようです。
◆シャドウフォークとは
シャドウ フォークは、パブリック ブロックチェーンの状態をリアルタイムでミラーリングするように設計されたオフチェーンの読み取り専用実行環境のこと。
暗号通貨のビルダーやリサーチャーにとって、より深いデータ範囲、より安価なスマートコントラクトでの実行結果などを検証できるようになるようです。以下のように差分表示などが可能です。
Ethereum scaling startup Versatus raises seed round at $50 million valuation
ステートレスロールアップと呼ばれるスケーリングソリューションを開発しているVersatusがシードラウンドの調達で$50Mを調達しました。
ステートレス ロールアップは、トランザクションの「絶対に必要なデータのみ」を取得し、それをベース レイヤで決済する仕組みのようです。ステートレスロールアップはLASRと言われています。
LASRは今のところイーサリアムに落ち着くが、レイヤーに依存せず、あらゆるレイヤーやブロックチェーンで動作できるようで、ファウンダーは「LASRは、レイヤ1の上にレイヤ2を置くことも、レイヤ2の上にレイヤ3を置くこともでき、レイヤ1のオフチェーン実行環境にもなり得る」と語っています。
イーサリアムのコストと非効率性を削減し、楽観的なロールアップに伴う摩擦と集中化を排除し、同時に100倍優れた開発者エクスペリエンスを提供することを目指しているようです。
Circle-backed Xion rolls out testnet based on 'generalized abstraction'
XionというUSDCをネイティブのガス代にしたCosmosベースのチェーンが、テストネットを発表しました。
Xionは、Generalized Abstractionと呼ばれるウォレット アカウント、署名、その他の一般的なプロセスを直接使用せずにユーザー体験を提供しオンボーディングすることを目的としています。チームは 2024 年のメインネットのリリースを目指しています。
ホワイトペーパーによれば、スワップやブリッジなど、あらゆる面倒なUXを解消することを目的にしたレイヤーになることを目指しているようです。
Namdaとは、Dappsやトークン、チャーン自体をプライバシーで保護するマルチチェーンプライバシーを提供するレイヤー1ブロックチェーンです。IBCによる相互運用性を備えており、コンセンサスはCometBFT(DPoS)です。
上記のDelphiの図では、**Namada のマルチアセット シールド プール (MASP) を、**代替可能および代替不可能なすべての資産タイプをサポートする「コアイノベーション」として取り上げています。Delphi は、Namadaの単一MASP がもたらす利点として他のプロトコルが各資産に独自のシールドされたプールを与え断片化してしまう点や、プライバシー保護を低下させることに比べメリットがあるとしています。
そして、Namdaが、NAMというトークンの発行を行いエアドロップしました。そのほとんどがGitHubやステーキングによる貢献でしたが、Gitcoinでの投票(ドネーション)にも大きな割合が当てられたことが話題になっていました。
本日は以上です。
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