ニュースレターの更新が止まっており、毎週楽しみにご購読いただいていた皆さまにご不便をおかけしております。
今回のニュースレターでは、前職を退職しWeb3企業に転職することになりましたのでそのご報告と、これを機会に自分の経験の棚卸しとこれから挑戦していきたいことについて書きます。特にぼくの個人的な内容をたくさん含みますのであまり興味のない方にはおすすめしません。
語れる範囲でのぼくのバックグラウンドと、現在Web3とは全く関係ない業界で働いているところからどうやって転職するに至ったのかを詳しく書きたいと思います。特にWeb3企業へ転職を考えている方、Web3企業で働くことに興味のある方の参考になるような情報となればと思います。
なお、前職と転職先の情報はあえてぼやかして書きますことをご了承ください。
コンテンツ
ニュースレターの運営方法変更
バックグラウンド
転職活動
今後のキャリア
おわりに
ニュースレターの運営方法変更
まずはこのニュースレターの運営方法の変更についてアナウンスさせてください。
毎週水曜日朝6時に配信してきましたが、ひとまず不定期配信とさせてください。配信する内容はもちろんクリプト・ブロックチェーン、Web3に関連するトピックとなりますが、業界の動向や日々勉強していることなど、ぼくの個人的な主観によるエッセイも追加させていただきます。
読者にとって有益で本業に支障のない形をつくり、むしろ本業にも活かせるような形態を模索していきたいと思っています。
転職先のWeb3企業では、リサーチャーを中心としつつも法人営業、コンサルティングなど、特に境目なく取り組む想定でいます。そのため、これまでのようなこのニュースレターでクリプトに関わる仕組みの解説や詳細のレポートについては、本業にリソースを移していくことになります。
本業で情報収集していく過程で集めたニュースやコンテンツは参考にしたい方もいらっしゃるかもしれません。読者がぼくが情報収集した軌跡を辿れるようなコンテンツを価値に感じていただくことができるのであれば、本業に対するリソースを削らずにニュースレターを継続できる可能性があると思っています。
このあたりはやりながら方法を検討させてください。運営方法が固まり次第、別途アナウンスしたいと思います。読者の皆まさにおかれましては、引き続きよろしくお願いたします。
バックグラウンド
そもそもLawrenceとは誰なのか、というバッググラウンドを語れる範囲で書きたいと思います。
どこでどんな業務に従事していたか詳しく話すことはできないのですが、個別業務システムを管理運営する業務で保守委託させていただいている企業のご担当者さまと折衝しつつ、所属内の調整役をするのがメインの職務です。つまり、全くと行っていいほどクリプトに関わる業務ではありませんでした。そこで、なぜクリプトに興味を持つに至ったのか?について書きます。
危機感と焦り
2020年頃に今の部署に異動してきたのですが、それまでは社内でも激務と言われる職場で入社時からの数年を過ごしました。この激務職場のエピソードを色々話すことができるのですがそれは別の機会にさせていただきます。
話がそれましたが、激務部署→現在の部署に異動した際に、自分を客観的に見つめ直す時間ができました。単純に仕事の量と残業やストレスが減ったというのもありますが、年齢を重ねるにつれてこのまま働くことが自分の将来にとって最適なのかどうか、という迷いが生まれたんですね。
収入面は可もなく不可もなくでしたし、人間関係でも問題なかったのですが、このままただただ情熱を擦り減らしながら働いていくこと、特に専門性を高めていけるような職種でないことに危機感を感じたからだと思います。世の中はコロナで不景気となりインターネットやデジタルによって変化しつつありました。
この変化に適応していかなくてはいけないという思いで何かはじめようと行動し始めたところ、「ブログ」が最も身近でトライできることであると知りました。
クリプトに興味をもったきっかけ
ブログ、音声配信といろいろなことに挑戦していましたが、鳴かず飛ばずでした。唯一、文章を書くことは評価してもらうことができたと言えるかも知れません。ブログのネタを探していた2021年初頭に仮想通貨に出会います。当初書いていた記事は、イケハヤさんやCoinpostなどから情報収集したことを自分なりにやってみて、それをブログにまとめるようなスタイルでした。
ところが、DeFiに触れるようになり仮想通貨の背景にはるブロックチェーンに興味を持つようになり、Ethereumを調べるうちに、スマートコントラクトの汎用性の高さに将来的な活用の可能性を感じるようになりました。そしてちょうどこのタイミングでトランプ元大統領がSNSを通じて支持者を議事堂に押し寄せさせる事件が起き、SNSの在り方やインターネットの在り方そのものを考えるきっかけになりました。この面においてクリプトの思想はぼくにとって新しい観点であり、優れた解決策になるのではないかと感じさせました。
2021年まではDeFiが流行っていたのですが、その年の夏はNFTが流行るという流れの中で、より仮想通貨は投資対象というよりも、「もしかしたら世界の様相をガラリと変える技術かも知れない」と思うようになりました。そこから一気に仮想通貨(クリプト)にのめり込んでいきました。
クリプトを柱に情報発信しはじめる
2021年はブログ、音声配信、Youtube、ショート動画、Discord運営(オンラインコミュニティの運営、勉強会の企画・開催)、と様々なことをやってきました。Twitterのフォロワー数は現在も1,200人程度でして特にバズるようなこともありませんでした。
この頃は特にかく情報発信(アウトプット)することを心がけていました。アウトプットすることでインプットする余地が体の中にできるという考え方を持つようになり、インプットをずっとしていたところで何も変わることがない成長しないことを知ります。それまでインフルエンサーからの情報収集を頻繁にしていましたが彼らのアウトプットに頼るのではなく、自分のアウトプットの質を高める行動をしていく必要があるという認識の方向転換をしはじめます。
結果として、ブログは最高時毎月3,000PV程度、音声配信は約450回放送(再生回数は1放送30〜50くらい)、Youtubeはチャンネル登録400人、ショート動画はまったく振るわず、Discordには300人くらいの参加者、ニュースレターは現在240名ほどの購読者となりました。特に優れた結果が出せた訳ではありませんでした。それでもクリプトが楽しかったから続けて来られたのだと思います。
また、Hide(ハイド)という分散型ブログプラットフォームの仕組みが非常に面白くハマったこともあり、DiscordのコミュニティでもHideの仕組みを組み込んで色々試したりと、かなりお世話になりました。Hideの仕組みをユーザーに解説したり、Youtubeで勉強会を開いたりといった活動を通じて、Hideを運営する株式会社和らしべのコントリビューターとしての活動は、ぼくにとってとても良い経験でした。
転職活動
ここまで様々なことに取り組んできた理由のひとつは、自分の転職における”市場価値”というものが大きく欠如していると感じていたことです。これまでの仕事が基本的に事務的な仕事がほとんどであり、営業、プログラミングといったビジネスでそのまま活かせるような専門的なスキルを業務の中で得てきませんでした。そのため、専門的なスキル以外の仕事の段取り、コミュニケーション、マネジメントなど、「一般的な仕事のスキル」を業務の中で向上させていくことを意識していました。
2022年に入りニュースレターを始め、いよいよ情報発信の質を向上させつつ転職希望先でリサーチャーをしてみたいという気持ちが生まれ、カジュアル面談を行いました。この面談ではリサーチャーとはどんな仕事なのか、自分のリサーチ能力の質にどのような課題があるのか、について知ることができたと思います。
2022年の夏、思い切って面接の応募をしてみることにしました。面接一次の際にリサーチャーとしての力量の確認や資質の判断のために、いくつかレポートを書いたものを見られ、ぼくの実力、会社の人員体制を考慮したのち、別途連絡するということでお話を受けることにしました。
その後、面接選考への打診をいただくことができました。ここまでに3本ほどレポートを書いていたと思います。このレポートは自分のポートフォリオになりうるものだと考え、本業で働きつつも土日のできる限りの時間を執筆に費やし、朝仕事に行く前、仕事が終わってからの毎日数時間をカフェや自宅で時間を作って特に力を入れて作業をしていました。この時期は睡眠時間をかなり削っていたのでクリプトの楽しさもあってなんとか書き上げていましたが、本業に支障が出るほど睡眠不足になっていました笑。
そして、なんとか最終面接を終え内定を頂いているところです。応募から約3ヶ月経っていたのですが、その間にリサーチ業務の一部を経験できたことで、成長した実感のある期間でした。
ただ、内定をいただけたのは「相当なポテンシャル採用」だと認識しています。これまでの仕事で実践してきたことがそのまま活かせる領域でもないからです。ぼくが唯一胸を張って証明できたことは、自分が取り組んできたポートフォリオだけでした。そして、がむしゃらに何かないかとクリプトに対する知的好奇心や情熱をかけて色々な物事にトライした結果だけが事実としてありました。
現状のクオリティには一切満足できておらず、毎レポートごとに気づきや改善したいところが出てきます。そこを一個ずつ潰しながら「一人前」のクリプトリサーチャーを目指したいと思います。
もし、異業種でクリプト業界を目指したいと思っている方がいらっしゃるのであれば、まずはリサーチからはじめてアウトプットしたポートフォリオを作っていくことをおすすめします。
今後のキャリア
リサーチャーという業務は、本来的には研究したりや論文を書いたりすることを指していると思いますが、ぼくの認識ではクリプトリサーチャーといえば、クリプトに関連するあらゆる事象を分析して様々な分野における社会的・個人的(ビジネス的)・学術的な考察を通じて、読者が次のアクションを起こすことができるデータなどの事実や仮説に基づいた情報を提供する仕事だと思っています。
構造的に分解すると、
WHAT:クリプトに関するあらゆる事象
HOW:様々な分野における社会的・個人的(ビジネス的)・学術的な考察を通じて
WHY:読者が次のアクションを起こすことができるデータなどの事実や仮説に基づいた情報を提供する
ということかと思います。
つまりこれはただレポートを書くのではなく、口頭で説明・プレゼンしたり、事業提案したりと色々な作業も含まれていると思います。そのため、単純にレポートを書くだけ、SNSで情報発信するだけ、の存在になるのではなく、必ずクライアント(読者)がいて、そのクライアントの抱えている課題や解決したい事象、知りたい情報などを提供する、といった問題解決があってこそだろうと思います。
このように考えるとリサーチャー業務では、
リサーチ能力
コンサルティング能力
法人営業能力
暗号資産マネジメント能力
といったように、様々な経験を身につけることができると思われます。これらの得られるスキルをもとにさらなる詳細なリサーチコンテンツの充実や事業開発などの分野で活躍していくことが考えられます。また、個人のキャリアだけを考えるのであれば、コンサルティング業務を行う中でお客様から直接伺う課題や要望をもとに、自分でビジネスを行うことも視野に入れることができると思います。
とはいえ、まずは目の前の業務をしっかりとこなし、事業や会社の成長、ひいてはクリプト業界の成長に、チームで取り組むことを楽しみたいと思っています。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
このニュースレターを発行し始めたのが今年の2月でしたが早くも10ヶ月ほどで、おかげさまで240名以上の方にご購読いただくことができました。本当に有り難いことです。
クリプトに触れたのが約1年半ほど前のことでアウトプットしていくことでインプットを加速させることを目的に運営してきました。引き続きご購読いただけたら嬉しい限りです。よろしくお願いいたします。
それから今Web3企業へ転職を考えている方など、ぼくでお役に立てることがあれば相談に乗れると思います。ぜひ気軽にTwitterのDMでご連絡いただければと思います。
それでは、また。
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Disclaimers
This newsletter is not financial advice. So do your own research and due diligence.
Web3企業への転職、おめでとうございます!
このニュースレターといっしょにラジオも聴かせていただいてきました。
特にラジオではローレンスさんの情報発信に対する真摯な姿勢、素直な性格がうかがえましたので、信頼されるリサーチャーになると確信しています。
いつか、お仕事で関わることがあれば、大変嬉しいです。