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今週は、Arbitrumから発表されたNovaについて解説します。超低コスト取引に最適化したAnyTrust技術をベースに、強固なセキュリティ保証を実現した新チェーンと発表されいます。
メインネットは、エンドユーザーへの開放に先立ち、開発者が構築を開始できるようになりました。
それでは、今週もよろしくお願いします!
Main Topic:更なるスケーリングを目指すArbitrum Nova
参考記事
Arbitrum Novaチェーンが開発者向けに公開されました。現在、2つの別々のArbitrumチェーンがメインネット上にあります。ユーザー向けの公開は7月下旬になる見込みです。
NovaはゲームやSNSのようなアプリに最適化しており、より低ガス・高速処理を実現する目的のチェーンとのこと。Arbitrum Oneは引き続きDeFiと多くのNFTプロジェクト向けに公開されます。
Novaの仕組み
Novaでは、Offchain Labsが開発するAnyTrustという技術が活用されています。
AnyTrustでは、
トランザクションは主にオフチェーンで管理される
固定メンバーで構成される委員会(Committee)がある
トランザクションは、この委員会メンバーの一定数を記録する
以上のような特徴があり、トランザクションデータの全てがオンチェーンにRollupされるわけではなく、委員会メンバーの定足数がトランザクションデータを保存し、トランザクションデータが要求する人に提供します。
委員会のメンバーが誰になるのか、が本質的なガバナンスの問題となります。このメンバーの身元や選出プロセスが信頼し得るものであることが必要です。
つまり、委員会への最小限の信頼の仮定というトラスト構造(具体的には少なくとも2人の正直な委員がいること)を前提としており、メリットもありますがリスクがあることは認識しておくべきでしょう。
Arbitrum Oneとの違い
現状のメインチェーンであるArbitrum Oneでは、Optimistic Rollupにより、全てのトランザクションデータが毎回EthereumにRollupされます。
一方、Novaでは、まずトランザクションデータを委員会にポストします。このため、通常のRollupよりもデータ量が少なくなりコスト削減をしています。
Oneとの大きな違いは、ノード運営に「少なくとも2人以上の正直な委員が前提」となっていることでしょう。
トランザクション量を気にせず投稿したりするソーシャルメディアや、アイテムを大量に発行したり、流通させるゲームでのユースケースが想定されています。
Arbitrumでは、Nitroと言われるロールアップ技術スタックの向上を目的としたアップグレードが実施されており、テストネットを経て、メインネットで公開される予定です。この点がうまくいけば、更なるスケーリングソリューションとしての地位をアピールできるようになるものと考えられます。
本日のMain Topicは以上です。
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今週は、著者体調不良により簡単な紹介となりました。来週以降は通常営業でお送りできるよう体調を整えたいと思いっています。
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