このニュースレターでは、Web3関連の情報収集を効率化したり、話題のプロジェクトやトピックをやさしく解説していきます。毎週水曜日朝6時に配信しておりますので、ぜひ情報収集にお役立てください。クリプトを楽しみながら一緒に学習していきましょう。
Lawrenceです。
本日は、Astar Newtworkという日本発のPolkadot系パブリックブロックチェーンについて紹介したいと思います。
なぜ今回Astar Networkを紹介しようと思ったのかの理由は以下の3点です。
Astar Networkを開発しているStake Technologiesは、シンガポール法人ですが創業者は日本人の渡辺創太さんであり同じ日本人として応援したい
同氏は日本の暗号資産制度の改善にも積極的に情報発信をしており、Astarの世界での活躍により説得力が増す
現在様々なブロックチェーンが登場する中、Astarの魅力は上記の理由抜きでも注目すべき特徴があり、今後ますます存在感を強めていく可能性がある
上記の通り。そこで今回は、Ethereum、Polygonなどは利用したことあるけど、「Astarはちょっと触ったことないし、面倒だな…」と感じる方向けに、
概要と特徴
Astarに注目すべき理由
Astarを始める方法
を紹介したいと思います。
それでは、今週もよろしくお願いします。
Summary
Astar Networkの前提として。Polkadotとは、かなり大雑把にいうと「様々なブロックチェーンを繋ぐことができるブロックチェーン」です。
Astar Network(旧名称はPlasm Network)とは、PolkadotのParachainとして開発されたスマートコントラクト対応Dapps Hubといわれています。その理由は、Relaychainがスマートコントラクトを実行することができないので、Astarはこの実行部分を担うことが主なコンセプトだからです。
Astar Networkの特徴には相互運用性とDappsステーキングという大きな特徴があ
1. Main Topic:日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」を知るべき理由
前提
Astar Networkを紹介する前提として、Polkadot(ポルカドット)というブロックチェーンの仕組みをかんたんに解説します。
ご存知の方はスキップしてください。
Polkadotとは、かなり大雑把にいうと「様々なブロックチェーンを繋ぐことができるブロックチェーン」です。以下の図のように中心に親チェーンが存在し、子チェーンが接続するような構造になっています。
中心の円=Relaychain(リレーチェーン)
周りの小さな枝=Parachain(パラチェーン) 👈Astar Networkはこっち
Polkadotでは、各Parachainの状態(ブロック)がRelaychainへと送られて検証された後、ファイナライズされます。ParachainはRelaychainに接続されることが前提となっていることが特徴です。
☑️Relaychainの特徴・役割
親チェーンとしてセキュリティ確保
各子チェーン間の相互連携をさせる
スマートコントラクトの実行はできない
Relaychainがあることで、接続したいくつもの子チェーン同士の資金移動をスムーズにできます。なおかつセキュリティはRelaychainが保証する仕組みなので、各子チェーンに依存しません。
☑️Parachinの特徴・役割
Relaychainによるセキュリティの確保の恩恵を受けつつ独自のブロックチェーンとして処理性能を実現できる
資産のブリッジを最小限にできるので手数料、送金ミス(GOX)やハッキングリスクを減らせる
上記のようなイメージとなります。
ブロックチェーンが相互にうまく連携しあう性能のことを「相互運用性(Interoperability:インターオペラビリティ)」といいます。Polkadotはインターオペラビリティに優れたブロックチェーンと言えます。
Astar Networkの概要
Astar Network(旧名称はPlasm Network)とは、PolkadotのParachainとして開発されたスマートコントラクト対応Dapps Hubといわれています。その理由は、Relaychainがスマートコントラクトを実行することができないので、Astarはこの実行部分を担うことが主なコンセプトだからです。もちろん、処理は高速で、低ガスです。
この前提にあるのはPolkadot系チェーンでは、Ethereumの環境で作られたDappsをそのまま移植して動かすことができないという背景があります。Ethereumで動くアプリはEVM(Ethereum Virtual Machine)という仮想環境がないと動くことができないのです。
また、Astar Networkとセットで語られるShiden NetworkはAstarの兄弟チェーンのようなものであり、Shidenで新機能がテストされ、Astarに実装されるという流れになっています。
ちなみに、PolkadotのParachainとして最初に接続した「Acala」にもAstar Networkと同様のEVM互換性がありDeFiに特化しています。「aUSD」というDecentralizedなステーブルコインを発行することが特徴であり、Astar Networkはこことも差別化されています。詳細は「Astar Networkの特徴」で後述します。
それでは、Astar Networkの特徴をみていきましょう。
Astar Networkの特徴
①:相互運用性(インターオペラビリティ)
②:Dappsステーキング
上記2つが大きな特徴です。ひとつずつ詳しく紹介していきます。
①:相互運用性(インターオペラビリティ)
繰り返しになりますが、相互運用性(インターオペラビリティ)とは、ブロックチェーン同士がスムーズに接続している状態をさします。資金移動の際にブリッジをするリスクを減らすことができるなど、色々なメリットがあります。
■インターオペラビリティの重要性
昨今のDeFiでは、インターオペラビリティが重要な点であることはブリッジプロトコルを狙ったハッキングが相次いでいることからもわかります。
ワームホールというSolana⇄Ethereumのブリッジを提供するプロトコルで時価373億円相当のwETHが流出しました。
この理由は、Wormholeが採用するブリッジの仕組みにあります。
ブリッジは移行先ブロックチェーンに資産を移す際、移行元のプロトコルのコントラクトに資産をロックして保管します。ブリッジから資産が戻ってくるときに移行先のトークンがバーンされ、ロックされていた資産が解放されます。つまり、このコントラクトに脆弱性を見つけてしまえば、保管された資産が抜き放題なのです。だからハッカーはブリッジプロトコルをあえて標的にします。
こうした背景を知ると、インターオペラビリティの重要性が理解できるのかな、と思います。
■Astar NetworkのX-VM
Astarでは、X-VM(クロスバーチャルマシン)という名前の仕組みを備えており、EVMとWASMの両方に対応しています。
EVM互換性があればEthereum環境から開発したアプリを楽に移行できます。Ethereumの開発ライブラリは他の環境よりも多いので、開発者がアプリを開発しやすい。これはシンプルですが非常に重要です。
WASMとは、ブラウザ上で高効率で高速なパフォーマンスを実現できるプログラミング言語のひとつであり、Google ChromeやSafariにも導入されてます。昨今のブロックチェーンにはWASM対応が増えているそうです。
WASM導入については、Astar Networkの公式Mediumから引用します。
WASMのどういった点に未来を見出しているかをお伝えする上で、なぜ開発者はスマートコントラクトにWASMを使うのかをご理解いただくのが良いと考えています。WASMのパフォーマンスは非常に高いです。この言語は、独立性を保ちつつ、可能な限り本来のマシンコードに近づけるように作られています。
WASMは小さなバイナリを使用しているため、ブラウザでの処理時間を大幅に短縮し、大きなスケーラビリティを提供します。
WASMは、EVMとは逆に、非常に特定のユースケースに向けて開発されたものではありません。そのため、多くのツールが利用可能であり、マイクロソフトなどの大企業がWASMの活用を進めるために多くのリソースを投入しているという利点があります。
WASMは、スマートコントラクト開発者が使用できる言語を、Rust、C/C++、C#、Typescript、Haxe、Kotlinに拡大しました。これは、クリプト未経験のエンジニアにとっても、自身が慣れ親しんだ言語でスマートコントラクトを書くことができるため、開発への障壁を押し下げます。
EVM、WASM両方の開発言語に対応し、なおかつどちらの言語で作られたDappsもAstar Networkでなら相互にコミュニケーションを取ることができます。
Astar NetworkがDappsのハブと言われる理由がわかります。
②:Dappsステーキング
Astarの2つ目の特徴である「Dappsステーキング」という機能を紹介します。
「Build to Earn」というキャッチフレーズで表現されており、開発者だけでなく支援者も持続可能にする仕組みです。
■Dappsステーキングの仕組み
上記の図を例に説明していきます。
Astar Networkの時価評価額が10億ドル($1B)だとします
毎年の供給量の10%(1億ドル)分のASTRトークンが新規発行されます
開発者はASTRポータル上にDappsを登録します
新規発行された1億ドル分のASTRの50%は開発者とステーカーに、開発者:ステーカー=4:1で分配されます
開発者はステーキング報酬を得ながら開発に注力することができます
ステーカーは応援したいプロジェクトから報酬を得ながら支援できます
結果としてAstar Networkの時価評価額が上昇していけばさらに分配される新規発行トークンの量が増えます
以上のような供給量がどんどん増えていくインフレモデルとなっています。発行上限はありません。
開発者が持続的に開発できれば優秀なプロダクトが集まり人気が出る→プロトコルへの流動性を確保していく、という仕組みです。
Astar Networkに注目すべき理由
Astar Networkは、2021年12月にPolkadotのParachain枠を確保して2022年1月17日からメインネットがローンチされました。
その後、Crypto系VCからの$22M(2,200万ドル)の資金調達に成功しています。Astar NetworkのネイティブトークンASTRはBinanceにも上場を果たしています。
また、Astar Networkの開発をしているStake Technologies社のCEOの渡辺さんは以下のようにツイートし、日本の暗号資産税制の改善がWeb3スタートアップの成長に必要であることを情報発信しています。彼の発信には、日本で戦いたかった悔しさと世界で活躍して日本の制度改善への熱意を感じます。
というのも、日本でブロックチェーン開発企業がガバナンストークンを発行して資金調達を行うと税務上含み益として認識され、資金を集めたのに税金で調達資金がそのまま流出してしまうという問題があります。
以下の記事では、税制などの問題点によりWeb3スタートアップが世界から見て日本がガラパゴス化している点が指摘されています。
Web3において日本の税制を変えない限り日本に未来はないと思う件について。
起業家としての意見ですが、特に法人が保有する暗号資産の期末課税の問題は全く的を得ておらず、この税制があることで日本でWeb3ネイティブなビジネスをする事業者は厳しい状況にあります。もしアイデアがあっても、税金で会社が潰れる可能性があるため、なかなか創業できず、ましてや海外から最先端のプロジェクトを呼び込むこともできるはずがなく、リテラシーの高い起業家はどんどん日本から抜けて海外で最初からスタートするので、日本のガラパゴス化が凄まじいスピードで加速しています。
上記記事の中で語られているWeb3スタートアップのソリューションはSAFT(Simple Agreement for Future Tokens)という手法が挙げられています。本記事では深掘りしませんが、トークンを活用した資金調達方法にも色々な手法があり、日本では規制により手が出せない起業家が海外移転を余儀なくされているそうです。
しかし、Twitterで河野太郎議員が上記記事についてリアクション。日本でも少しずつですが動き始めています。渡辺さんの情報発信が決して無駄ではないと感じる瞬間でした。
Astar Networkの活躍が日本へのいい影響力となると考えています。こうした理由からAstar Networkは今後も注目すべきであると思います。
Astar Networkを始める方法
以下のとおりやれば、Polyogonの資金をAstarへ移行することが可能です。ブリッジやDEXの利用は自己責任でお願いします。GOXに注意しましょう。
PolygonのDEXで適当なトークンをMATICにSwapする
cbridgeでMATICをAstar Networkへブリッジする
ArthSwapでMATIC→WASTR→ASTRへSwapする
上記のとおりです。前述のとおりブリッジは危険性が高いです。しかし利便性も高いです。CEXを利用する場合はBinanceからMetaMaskに送ればOKですね。3つ目の手順でWASTRを挟んでいるのはMATICから直接Swapできなかったかたです。WASTRからUnWrappedしましょう。
■Dappsステーキングをはじめる
Dappsステーキングを始めるには、Polkadot用のウォレットを用意したりといった準備が必要となります。細かいやり方は、アンバサダーのKahoriさんの記事を参考にしてみましょう。
■Astar Networkに対応したWeb3ブログHiÐΞ
HiÐΞ Protocolという分散型ブログサービスが、Astar Networkのメインネットにデプロイされました。
これまでPolygonなどでJPYCという日本円ステーブルコインをブログに対して投げ銭できるという面白い機能でしたが、これにASTRも加わりました。
ASTRを入手できたら、記事を公開してASTRを稼いだり、気に入った記事にASTRを投げ銭してみましょう!
おわりに
今回はAstar Networkの概要と特徴、始め方についてまとめてみました。
以下の図をみると視覚的ににAstar Networkの特徴のおさらいができます。
■Astar Networkの特徴のおさらい
相互運用性(インターオペラビリティ)が高い=X-VM
Dapps Hub=さまざまなブロックチェーンアプリケーションが動かせる
Dapp ステーキング=開発者も支援者も継続的に報酬を受けながら活動できる
L2搭載でスケーラビリティ性能も備えている
L2については本文で説明を省略してしまいましたが、Astar Networkはレイヤー2も対応しています。例えば、Astar Networkのトランザクションが増え、今のガス代が高騰しているEthereumのようになってしまったとしても解決策が用意されているというわけですね。
日本から勢いのあるWeb3スタートアップが登場するためには、まだまだ制度の壁があります。世界水準で戦おうとすると日本を拠点にする意味がなくなっている現状をどう改善していくか。Astar の渡辺さんをはじめ、業界をリードする方々がそれぞれの立場で影響力を強めようとしていると思います。
そんな方々を少しずつでも応援できれば嬉しい限りです。
ぼくのできることはブログやメルマガでわかりやすく解説して情報を伝えていくことなので引き続き発信していきたいと思います。この記事を読んでくださった方もぜひTwitterなどで情報を広げ、応援していただけたらありがたいです。
本日のMain Topicは以上です。
2. Web3 Topics
本日までに気になったWeb3トピックをピックアップしつつ、コメントをつけながら解説、紹介していきます。情報収取にお役立てください。
1. 「Web3.0の成長戦略に関する提言」を公表しました
提言の概要は以下の3点です。
法人所有トークン課税
カストディ規制
LPS法
以下、かんたんに紹介します。
・法人所有トークン課税
法人所有トークン課税については、対象をガバナンストークンから自社発行トークンへ拡大するよう求めています。日経新聞で取り上げられていた自社発行トークンが含み益として課税されてしまい、資金調達しても税金を支払うため調達が無効化されてしまう問題に対するものです。
・カストディ規制
Web3ではMetaMaskなどのウォレットを自己管理しなければいけません。しかし、これは秘密鍵の流出や紛失といったリスクがあり、リテラシーの壁があります。そこで、Dapps開発事業者でも秘密鍵を代わりに管理できるように求めています。現在は暗号資産取引所でしか認められていないものを拡大させます。
・LPS法(投資事業有限責任組合契約に関する法律)
日本のヴェンチャーキャピタルでもトークン出資ができるように求めています。同法律の三条7項では、投資事業有限責任組合の投資対象が限定されているため、トークンを用いた資金調達にVCが参加できないという問題を解決するよう求めています。
政策提言がどこまで届くか動向を見守りましょう。
2. CT Analysis NFT『Nounsの概要と考察レポート』を公開
NounsというNFTプロジェクトをご存じでしょうか?
Nouns DAOでは1日1個のNFTをミントして、オークションされておりいまでは100ETHで取引されることもあります。これらの収益はDAOの財源に充てられ、DAOの活動や企画に使われていきます。
まさにWeb3.0をカルチャーを反映させた魅力がたくさんあるNounsの概要がサクッとインプットできます。
3. Ethereum's Infura Cuts Off Users to Separatist Areas in Ukraine, Accidentally Blocks Venezuela
MetaMaskウォレットが利用するインフラプロバイダーInfuraが、特定地域での利用(IP)を停止しました。ウクライナに侵攻しているロシアへの制裁が背景にあるようです。
ホットウォレットであるMetaMaskは、Concensysという企業が開発していますが、メインネットはデフォルトでinfura社のRPCが利用されています。
つまり、infura社のRPCを切り替えない限りMetaMaskが使えません。今回の件で把握しておきたいニュースの背景は以下の2点です。
infuraのサーバーがオフラインになるとRPCをデフォルト設定にしているほとんどのユーザーがEthereumのトランザクションを作れない
現在のEthereumのノード運営の多くは中央集権的なサーバーで運用されていることがあり、サーバー停止=アプリが利用できないにつながる
Ethereumではこの問題に対して、PoS移行など課題解決に向かっています。興味のある方はこちらでキャッチアップしましょう。
4. 楽天、NFTマーケットプレイスおよび販売プラットフォーム「Rakuten NFT」 を本日より提供開始
楽天でNFTマーケットプレイスがオープンしました。ウルトラマンの限定NFTが登場するなど、一部高額で取引されています。日本のIP保有者向けに、人気コンテンツのNFTを公開していくと発表される予定です。
アニメ『ULTRAMAN』(ウルトラマン)のCGアセットを使用したNFT
競馬をテーマにした「黒鉄ヒロシGI激闘史『2010年シリーズ』」のNFT
ダイキサウンド株式会社よりアイドル『アンダービースティー』の「NFTトレカ」
株式会社バンダイナムコピクチャーズより人気アニメ『TIGER & BUNNY 2』のキャラクターを使用したNFT
『コートギアス 反逆のルルーシュ』の監督も務めた谷口 悟朗氏が手掛け、楽天グループも一部出資を行うオリジナルアニメ企画『エスタブライフ』のビジュアルを使用したNFT
Jリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」の制作・販売
「Rakuten NFT」がセレクトするオリジナルNFTアート作品を集めた「Rakuten NFT Art Gallery」の展開も計画
「Rakuten NFT Art Gallery」では、第1弾として歌い手・Ado氏のイメージディレクターを務めるORIHARA氏による作品をはじめ、さまざまなデジタルアート作品を取り揃え、今年5月以降に販売を開始する予定
日本のIPを詰め込んだものとなりそうでコンテンツのファンの注目があつまっています。一方、クリプトにもともと関わっていたユーザーからは、プライベートチェーンでの運用に様々な感想がツイートされています。
5. 金融庁、資金決済法等の改正案を提出 仮想通貨の定義も一部変更
資金決済法の改正案が国会に提出されます。暗号資産の定義に、NFTなどを想定した言い回しに変更されます。これまでの取引や資産の保有方法と具体的にどのような変更となるかは、法律の解釈にもなるので、続報を待ちたいと思います。
3. Weekly Podcasts
今週までに放送したポッドキャストの聞きどころとコメントを添えて紹介します!Web3に関連のない雑談についてはこちらからご視聴できます。
#414 Binance Smart Chainの名称変更とPCSの思い出
BSCの名称変更が行われ、BNBチェーンと言われるようになります。ぼくがDeFiのはじまりのきっかけはPancakeSwapだったのですが、これはBSCの有名DEXでご存知の方も多いかと思います。
暗号資産取引所の口座開設をして、ビットコインをBNBに変えてMetaMaskに送って、というながれを怖がりながらやっていたのが、2021年1月ごろだったと記憶しております。そんな記憶を辿りながらしゃべってみました。
#415 DAOに譲渡された日本のNFTプロジェクト
運営していたユーザーから、DAO(コミュニティ)に運営が譲渡された「Pixel Heroes」をとりあげました。Twitterのタイムラインでインフルエンサーがシェアしていたことで目に入り興味を持ちました。元運営者からのJPYCの寄付をDAOの投票で否決するといったことや、一時国内NFTランキングの上位に食い込むなど、一部で注目を集めていましたので紹介させていただきました。
#416 ステーブルスワップのCurveとCurve Wars
このメルマガでもご紹介させていただいた「Vote Escrowed Token」について、口頭で補足説明を行いました。記事に興味がある方はこちらから。Curveの使い方、Curve Warの概要を紹介しています。
Vote Escrowはわりと仕組みが理解しにくい部分があるので、ライトにインプットしたい場合にはおすすめです。
#418 分散型VideoPlatformのShibuyaが面白そう
ETHDenverというEthereumのフォーラムにて、PplpleasrというNFTアーティストが発表した「Shibuya」というプラットフォームに興味が湧き、解説しました。
このプロジェクトは、Netflix、Vimeo、クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterといったサービスをWeb3として昇華させたようなプロジェクトです。アニメーションのクオリティも高く、今後どのようなサービスが提供されるのか密かに注目しています。
#419 暗号資産の申告漏れに御用心
暗号資産の確定申告について話題にしてみました。この時期になると課税認識の誤りにより、申告漏れの話題って増えますよね。読売新聞に取り上げられていた記事をもとに語っています。
気をつけたいのは、「トークン同士の交換も課税される」ということですよね。利確した認識なく利確扱いになるのは申告漏れの最もポピュラーな原因かと思います。ぼくはなるべくシンプルな取引しかしないように注意しています。
4. 読者のコーナー
今週の読者コーナーです。Twitterで記事を紹介していただきました。
ゼロ知識証明はかなり仕組みがむずかしいのですが、レイヤー2といったスケーリングソリューション、プライバシーといった面で2022年中にはかなり注目の分野だと思っています。
前編・後編とかなり長い解説となりましたが、外観を把握して入り口に立つくらいの内容にはまとまっているはずなので、参考になれば嬉しい限りです。
このメルマガでは、記事の感想や学びをTwitterでアウトプットしていただいた場合やいただいた質問については、この読者のコーナーで紹介していきます。アウトプットにお役立ていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Web3という言葉がバズワードとして現れてから多くの人がこの言葉を利用しています。しかし、自分も含めこの概念は未だ曖昧であるように思います。こうした世の中で曖昧な表現は、自分の中で咀嚼しながら複雑な概念を複雑なまま受け入れ、自分なりに輪郭を作っていくことが必要であると考えています。
読者の方にとって、このメルマガが読者自身の「Web3の輪郭」を浮ぼらせる参考となる情報となれば嬉しい限りです。引き続き楽しみながら学んでしきましょう。
閑話休題。英語のポッドキャストをはじめました。英語圏でもビジネスをできるようにしたいという思いからですが、まずは日常会話を練習していきます。放送のコンセプトは、「ぼくが英語で喋りたいことを英語で喋る」というものです。自己紹介を基本としていますが、ブロックチェーンの仕組みやスマートコントラクトなど、実際のシチュエーションを想定して、自分が英語で本当に喋りたいことにフォーカスして配信しています。
直近の放送では、このメルマガとポッドキャストがどんな内容なのかを英語で紹介してみました。
もしご興味があればクリプトを学びつつ、英語も勉強していきましょう。
それでは、また。
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