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2023年からEigen layerというプロトコルの話題性が増しています。
2024年に入ってからも顕著で、本格的な展開が始まろうとしており、Eigen layerを採用する別のプロジェクトのエアドロップが発表されたことも大きいです。
リステーキング(Restaking)は、間違いなくトレンドを形成していますので、今回は少し現状についてまとめたいと思います。
それでは、よろしくお願いいたします。DIVE INTO CRYPTO!
Deep Dive
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Eigen layerの現状
リキッドリステーキングトークンの合計した時価総額が4億ドル強で、12月から4倍に膨れ上がっていることが報じられています。
Eigen layerのTVLは、既に17億ドルを超えています。
現在は、様々なリキッドステーキングトークンをデポジット(リステーキング)できるようになっており、上限額が埋まっていない枠を狙う必要があります。
Eigen layerの要点
Eigen layerの基本的な要点は以下になります。
Eigen Layerでは、オペレーターはステーキングを行い、追加の報酬を受け取ることができます。彼らはブリッジ、オラクル、ロールアップ、データアベイラビリティレイヤーなどのサービスを検証する責任も負います。
オペレーターは、Ethereumにステーキングされたリキッドステーキングトークンを再ステーキングしてロックします。もし検証に不正があれば、そのトークンが罰として没収(スラッシング)されることが条件です。
オペレーターによって検証されるサービスは、Active validated services(AVSs)と呼ばれます。その代表例はEigen Layerが開発したデータアベイラビリティレイヤー、「Eigen DA」です。
この仕組みの目的は、Eigen Layerは、上位レイヤーとしてセキュリティを提供する役割を果たし、サービスが独自にセキュリティを構築する必要をなくし、エコシステムがより安全でパーミッションレスな環境をもたらすことです。
Ethereum上で信頼できるセキュリティを構築するには、新しいネットワーク(例:PoSメカニズム)が必要ですが、これは非効率的でセキュリティが分散されがちです。これではEthereumのエコシステム内で新しいサービスを提案しにくく、自由な競争が難しくなり、特定のサービスに依存するリスクがあります。
そこで、ETHを再利用して多くのサービスにセキュリティを提供できるレイヤーを作ることで、ステーキングの参入コストを削減しつつ各サービスへの信頼が増すことができます。このようなセキュリティレイヤーをPooled Securityといいます。
Eigen DAは、Eigen Layerのオペレータにオフチェーンに置いたデータアベイラビリティの検証を任せます。これにより、ロールアップのスケーラビリティが向上し、Ethereumと同等にETHを失うトレードオフの責任を負ったオペレータによって検証が行われます
今回エアドロップが発表されたAltlayerも、Eigen DAを採用したロールアップの展開を可能にしていることから、Eigen layerとは密接な関係性があります。
Eigen layerは様々なプロトコルのミドルウェアに関与するセキュリティレイヤーとして機能するため、Altlayerのようにトークン発行を行うプロジェクトがEigen layerを利用しているユーザーにエアドロップを行うことが今後増加する可能性があると思われます。
Eigen layerを採用するプロジェクトのエアドロップポテンシャル
Altlayerと呼ばれるRaaSがALTトークンのローンチを発表しました。
そこで、Eigen layerを採用するAltlayerのプロジェクトがどこになるのか?という点が気になるはずです。以下のプロジェクトは、アーリープロジェクトとして早期に立ち上がる予定でありAltlayerもこの中に含まれていたため、注目しておいた方が良いでしょう。
EigenDA (Eigen Labsが開発)
以下、代表的なプロジェクトだけ概要を紹介します。
Blockless:スマートコントラクトの制約を超えて動作する、フルスタックの分散型アプリケーションを立ち上げ、統合するためのインフラストラクチャプラットフォームです。
Espresso:ロールアップの分散化、相互運用性の向上、スケーラブルなデータアベイラビリティレイヤーを実現する共有シーケンサーソリューションを開発しています。
Drosera:Ethereum向けの緊急対応インフラを提供するゼロ知識自動化プロトコルと言われてます。
Hyperlane:ロールアップ間のブリッジや通信、マルチチェーンアプリケーションアーキテクチャを可能にする相互運用性レイヤーを開発しています。
Lagrange:クロスチェーンの状態とストレージ証明のためのインフラを構築しています。
Omni:ロールアップ間のデータ伝送を可能にする統合レイヤーのインフラを作成しています。
Polyhedra:信頼できるクロスチェーン相互運用性を実現するためのzk証明ベースのインフラを開発しています。
WitnessChain:ブロックチェーンの透明性を高めるミドルウェアを構築しています。
これらのプロジェクトは、AltlayerのようにEigen layerにリステーキングしてポイントを稼ぐことで、エアドロップがもらえる可能性があると考えられます(保証ではありません)。
※CeloやMantleは既にトークンを出しています。
なお、上記以外にEigen layerのエコシステムに参加しているプロジェクトは多く存在します。アーリープロジェクトとして展開は上記よりも遅れる可能性がありますが、今後展開が予定されているものなのでフォローしておくのがおすすめです。
こちらのサイトからエコシステムに参加してるプロジェクトが確認できます。
まとめ
Eigen layerとは、ETHを再利用してセキュリティレイヤーを作ることで、他のサービスが新たにセキュリティネットワークを構築する必要性をなくして効率的にサービスを展開できるようにする
Altlayerも含まれるアーリープロジェクトとして12のEigen layerエコシステムプロジェクトが既に公開されている。この中からおそらくAltlayerのようにリステーキングユーザーにエアドロップを行う可能性がある
12のプロジェクト以外にもEigen layerエコシステムに参加しているプロジェクトは多くある。彼らの動向もフォローしておけばさらにエアドロップを狙える可能性がある。やることは、リステーキングポイントを効率よく稼ぐことだけ
もし、効率よくリステーキングポイントを稼ぐのであれば、執筆時点では、KelpDAO経由でEigen layerにリステーキングするのがおすすめです。2つのプロジェクトからエアドロップを狙うことができます。デポジット上限が決まっているので上限に達する前に入れておく必要があります。
本日は以上です。
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