このニュースレターでは、Web3関連の情報収集を効率化したい方向けに、話題のプロジェクトやトピックをやさしく解説しています。情報収集にぜひお役立てください。クリプトを楽しみながら一緒に学習していきましょう。
今回のニュースレターでは、本日までに気になったトピックを紹介します。
ニュースレターの配信スタイルを模索中ですので、しばらくスタイルが安定しませんが引き続きよろしくお願いいたします🙇♂️
Web3 Topics
1.Brevan Howard Digital co-leads $4.8 million round for NFT fraud detection startup Yakoa
NFT詐欺を検出プロダクトを提供するスタートアップのYakoaは、480万ドルを調達しました。
Brevan Howard Digital、Volt Capital、Collab+Currencyが共同でラウンドを主導し、Uniswap Labs Ventures、Alliance DAO、Orange DAO、Time Zero Capital、Sunset Venturesなどが参加しています。
Yakoaは、SaaSビジネスモデルのツールであり、コンテンツのコピーが浮上したことを検知し、どこのプラットフォームなのかという場所情報を提供します。
すでに主要なブロックチェーン全体でNFTをインデックス化し、AI技術で分析して、消費者に届く前に詐欺をキャッチしていると述べています。
Yakoaは、主にNFTマーケットプレイス、メタバースプラットフォーム、エンタープライズブランドなどの3種類のクライアントにサービスを提供することを目指していますが、現在はNFTマーケットプレイスに焦点を当てています。
最近Uniswap Labsに買収されたNFTマーケットプレイスアグリゲーターGenieは、ヤコアのクライアントの1つのようです。
2.Web3 gaming company Eterlast emerges from stealth with $4.5 million raise
ゲーム開発会社のEterlastは、スポーツファンにweb3ゲームを提供・開発する目的で450万ドルを調達しました。
このラウンドはSupernode Globalが主導し、Immutable X、Stake Capital、Founders Factoryなどの投資家からの参加しています。
Eterlastは、ゲーム体験の中で資産を活用できるようにすることで、NFTを所有することをスポーツファンにとってよりインタラクティブな体験にすることを目指しています。
Eterlastはまずボクシングとラグビーに焦点を当てます。来月ハウス・オブ・ボクシングを立ち上げる予定で、個人がトップの戦いから重要な瞬間を所有し、プレイヤー対プレイヤーのゲーム形式を再現することを目指します。NBA TopShotに近いユーザー体験だと思います。
またStarkWareのゼロ知識証明技術に基づいて構築されたスケーリングソリューションであるImmutableX上で開発されています。
ゲーム市場はクリプトにおいても開拓のしがいのあるマーケットだと思いますので、こうしたゲーム開発企業は気になったものはチェックするようにしていきたいと思います。
3.MakerDAO Releases Speedy DAI Transfers and Tightens Controls on Vaults
MakerDAOは、ユーザーがEthereumのメインネットとレイヤ2間でDAIステーブルコインを転送できるようにするProtocolのMaker Teleportの開発を発表しました。
主要なレイヤ2のArbitrumとOptimismをサポートし、2つのチェーン間のほぼ即時転送とイーサリアムメインネットへの迅速な引き出しを可能にすることができます。
現在MakerDAOには50億ドル以上の資金が預けられていますが、これらはFTXショックによる被害を受けていないといいます。
Maker Teleportのユースケース
Maker Teleportの使い所は、おそらくL2、特にOptimisitic Rollupを利用するレイヤーから資金のWithdrawに紛争解決の7日間をスキップすることでしょう。
MakerDAOは、テレポート機能のユーザーインターフェイスを開発できるビルダーに10,000 DAI助成金を提供するそうです。
L2⇄Mainnetの相互運用性を向上させることになれば、現在TVLベースでL2の資金の多くを占めるレイヤーがスムーズになることによる相乗効果に期待しています。
4.StarkNet Token is Deployed on Ethereum
StarkNetがEthereumにStarkNetのトークンSTRKをデプロイしました。元記事でも触れられていますが、STRKは現在販売されていないので詐欺に注意してください。
STRKのユースケース
StarkNetはトークンエコノミクスを先日発表しており、今回のトークンは、
コンセンサスメカニズムに参加するためのステーキングトークン
ガバナンス
ガス代
のために使用されます。これらのユーティリティについては以下の記事が参考となります。
参考リンク:Part 2: A Decentralization and Governance Proposal for StarkNet
STRKのトークンアロケーションとFoundation
トークンの初期アロケーションは既に決まっており、4年間ロックされることになっています。2023年に段階的なリリーススケジュールが始まる予定で、その50.1%は先日設立されたStarkNet Foundationに配当されており、こちらはロックされていません。StarkNet Foundation は、幅広いコミュニティ メンバーからのサポートとリソースを利用して、StarkNet ネットワークとサポート テクノロジの研究、開発、拡張を促進し、StarkNet ネットワークの使用と採用を促進し、StarkNet コミュニティを活性化することとされています。
ガバナンス投票にはCompoundのModuleを利用しているそうですが、L1を経由しないオンチェーン投票システムを用意しているそうです。L1での投票だとガス代コストが必要になりますが、SnapshotXを利用すれば大幅にガス代を削減できる代替手段になります。
5.Arbitrum Decentralization Update
Arbitrumで分散性に関する情報が更新されました。主にバリデーターの追加に関するものです。
上の画像がバリデーターに参加している団体です。バリデーターは現在もパーミッションレスに参加することができるようになっています。9月にはNitroのリリースと同時に、バリデーターノードのパフォーマンスを90%以上削減する変更をしており、これも分散性への取り組みの一つです。
先日、Arbitrumを開発しているOffchain Labs が Ethereum コンセンサス クライアントである Prysmatic Labs を買収しており、L2での存在感を増していくためにエンジンが掛かっているようにみえます。
6.zkSync (Matter Labs) $200M Series C
zkSyncを開発しているMatter Labsが、Blockchain Capital と Dragonfly Capital が主導するシリーズ C ラウンドに、Lightspeed、Variant、a16z が参加するシリーズCで、2億ドルの資金調達を行いました。
この機会に、併せて発表も行っています。
フルオープンソース化すること
スマコン監査会社のOpenZeppelinとのパートナーシップ
オープンソースにすることはこれまでのマイルストーンでも語らてきています。すべてのコードをオープンソース化することで、コミュニティの誰もが自由に閲覧、編集、フォークできるようになります。Matter Labsは、コード、アイデア、イノベーションのために必要なことであると記しています。
彼らとしてはコードがオープンソースになることで、zkRollupの採用が促進され、そのコアイノベーションであるゼロ知識証明がエコシステムのなかでのスタンダードたる確固たる地位を築くことが狙いのようです。
OpenZeppelinとのパートナーシップ
いつ、どのようにローンチするかを決めるのは、常にセキュリティと製品の準備状況です。そのため、スマート コントラクト監査会社OpenZeppelinとの戦略的セキュリティ パートナーシップを組むことにしたそうです。
多くのセキュリティ パートナーシップの最初のものとして、OpenZeppelin はコードの完全なセキュリティ監査を主導し、パブリック ロードマップで今後の Fair Onboarding Alpha および Fair Launch Alpha マイルストーンに備える予定としています。
今回は以上です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
運営していたDiscordのサーバーを一旦閉じて、個人のパブリックサーバーへ移行させました。以下の文章は全員向けに書いたものです。
ということで、Crypto Universityの活動は一旦閉じますが、個人のサーバーとして活用していくつもりです。現状使い方が決まっておりませんが、現状ではニュースレターの読者の方などの交流の場など色々な楽しいことに使えたら良いなと思っております。引き続き参加していただく方は、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また。
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