このニュースレターでは、Web3に興味のある方に向けて、話題のトピックをやさしく解説していきます。毎週水曜日6:00に配信しておりますので、情報収集にぜひお役立てください。クリプトを楽しみながら一緒に学習していきましょう。
Main Topic:ETHPoWとMerged ETH
EthereumのMerge(最後のテストネットであるGoerliは8月6日〜 12日に実施予定。メインネットは9月19日が提案されています)が近づき、現在のEthereumでマイニングしているPoWETHマイナーがMerge後どこに移行するのか、という話題が出ています。
EthereumのPoWが終了する予定なのですが、この時点からマインニングの採掘難易度を劇的にあげることで、マイニングを継続しても採算が取れない状態にします。
PoWETHマイナーの選択肢は2つです。
ハードフォークしてPoWETHをマイニングし続ける
別のPoWチェーンに移行する
普通に考えれば、2の選択肢を取りそうに思えます。実際、市場ではETCに対する期待から、ETCの価格は過去1か月で約170%増加し、ETCのハッシュ値に対する収益率もETHのそれを上回ったとのことです。なぜ、ETCなのかといえば、おそらくですがASICがそのまま使えるからだと思われます。
しかし、こちらの記事の中では、BitcoinやEthereumのマイナー分野の重要人物とされるChandler Guo氏も、ETHマイナーに「ETHPoW」への移行を扇動しているとして紹介されており、もしかしたら1があり得るのかも知れません。
以太坊分叉微信群 进群须知
<日本語訳> Ethereum フォークのWeChatグループの入室方法
ただし、実際にフォークが起きたとしてもPoWETHがPoSETHとは別に市場価値を持つとは考えられないので、PoSETH(Merge後)の方が本名であるとどのプロトコルも認識するはずです。
最終的にどちらが価値のあるETHなのか、という問いに答えるのは市場全体であり、とりわけステーブルコインの管理者が挙げられています。なぜなら、これらステーブルコインのカストディアンはサポートするチェーンを選択しなければならないからです。
いずれにしても、Merge後に、ユーザー、マイナー、カストディアンが、どのような行動をとるのかは注目しておきたいところです。
参考記事
Web3 Topics
今週までのWeb3に関連するトピックをピックアップしていきます。
インプットにお役立てください。
1.Curve Finance applies for 1 million OP token grant from Optimism
7/24にOpitimismのForumによると、Curveでの100万OPトークンを付与する提案が提出されています。Opitimismは、EthereumのL2であり、Curveはスリッページの少ないステーブルスワップが特徴です。
この提案によると、100万OPトークンが、Curveで20週間にわたって配布されるようになります。このOPは、Curveの流動性プライバイダーへのインセンティブとなって報酬に上乗せされます。
この提案が通れば、Optimism上のCurveに資金が流れ込む可能性があり、L2の拡大に貢献する可能性があります。
ブロックチェーンってどういうものだろう?という疑問をより具体的に学ぶことができます。
以下の画像部分が非常にわかりやすく、「ブロックチェーンが改ざんするのが難しいってどういう理屈?」という部分がスッと理解できます。
一つ前のハッシュ値を持つことで途中のデータも改竄されていないことが確認できる、といの点もわかりやすいです。
https://paiza.hatenablog.com/entry/2018/05/11/Pythonでブロックチェーンを実装して採掘までやって
要するに、ブロックチェーンは改ざんや複製自体が困難なのではなく、改ざんしたものを所属するネットワークの中で正統なデータであると合意させるのが難しい、という事だと理解するとわかりやすいです。
NFTの話では、数ドットでも違えばコンピュータは違う絵と認識するという点をあげ、ぱっと見は同じですが情報としては違うものというのがNFTの課題としてあることが理解しやかったです。
3.Web3 Publisher Takes a Page from TradFi with Subscription Model
分散型ブログサービスのMirrorで、ウォレットアドレスに紐づく形でのニュースレターの購読登録機能が追加されました。
ユーザーはお気に入りのコンテンツ制作者のページで、メールアドレスを登録するとメールで記事の更新情報が届くようになります。
Web3の文脈ではウォレットが重要な役割を果たすことが多く、ニュースレターの購読者がオンチェーンで分かるようになるとすれば、これまでになかったユーザー体験が味わえるかもしれません。たとえば、購読者同士での交流することも考えられます。その他の具体例としては、
ガバナンス提案をサブスクライバーにプッシュする
NFTドロップのサブスクライバーをホワイトリストに登録する
DuneAnalyticsを介してサブスクリプションを視覚化する
など使い道は色々とありそうです。
このニュースレターは、Substackを利用していますが、オンチェーンでの公開の履歴をユーザー同士で共有する文化が広がるのであれば、今からMirrorを活用した情報発信をしてみても良さそうです。
自分で書いたレポートで申し訳ありません。
zkEVMは話題になっていることもあり、Twitterでも要望が多かったので網羅的なレポートとしてまとめさせていただきました。全文読むためには、有料会員になる必要がありますが、序文は無料で読むことができます。よろしければぜひご覧ください!
なお、ゼロ知識証明とは何か、についての基礎的なレポートについては以下にまとめました。
以下、Twitterで言及いただいた感想です。
読者のコーナー
読者からのコメントを紹介していきます。ぜひアウトプットや交流にお役立てください。
Vote Escrowed Tokenの解説記事をご覧いただきました!嬉しいコメントをいただき励みになりました。
石ころさんはGameFiの考察がとても参考になったので、以前このニュースレターでも紹介させていただいておりました。ありがとうございます!
関連記事:
最後までお読みいただきありがとうございました。
今週はポッドキャストを更新しております。7月に公開したニュースレターを音声で振り返っています。概要を解説しつつ、読みどころなどを紹介していますので、よろしければぜひご視聴ください!
#477【暑すぎた7月】7月に発行したニュースレター総集編! - Lawrence Crypto Radio | stand.fm
それでは、また。
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