🧵ROLLUP: Prisma FinanceがCurve・Convex Warに参戦/ポケカNFT/OpenSeaクリエイター手数料が選択制へ/Baseの現状とリスク・エアドロ
2023/08/14-21 What's happened last week - #83
Read Time 5min. 🥪
Gitcoin Grants #18へDive into crypto
Gitcoinというweb3寄付プラットフォームのラウンド18にDIVE INTO CRYPTOを参加させました。クリプトでは最も有名なクラウドファンディングプロトコルです。
Gitcoinでは直接コントリビュートされた金額に加えて、Quadratic Funding(QF)というメカニズムで集まった資金がプロジェクトに分配される仕組みです。
GitcoinのQFとは、最初に割り当てられたプール資金を寄附者と寄付金の数に応じて割当額を決定し、少額でも投票者が多ければより多くの金額が集まりやすくなる投票決定方式のこと。
たとえば、上の例では1,000ドルのプールを3つのプロジェクトが山分けします。この場合、#3の1ドルの寄付が5人集まったところが最も多くの山分けを受け取れます。
XでGitcoinについてポストしたところ、既に8名にご支援をいただくことができました。
読者により良い価値を提供しつづけられるように、今後の活動継続をご支援いただけるととても嬉しいです。期限は2023年8月29日です。ネットワークはOptimismです。
寄付はちょっと今は難しいという方は、こちらのポストをリツイートしていただけるととても嬉しいです。
それでは本日もよろしくお願いします。DIVE INTO CRYPTO!
このニュースレターでは、個人投資家、起業家向けに暗号資産・ブロックチェーンを中心に筆者独自のインサイトを提供しています。読者の経済的自由とビジネス上の優位性のサポートを目指しています。興味がある方はぜひ購読をお願いします。
🧵2023/08/14-21 Weekly Rollup
Prisma FinanceがCurve・Convexエコシステムに参戦
ポケモンカードをNFT化して取引できるCountyard
OpenSeaがクリエイター手数料を強制からオプションへ
Baseの現状(TVL・アプリケーション)とリスク・エアドロ
1.Prisma FinanceがCurve・Convexエコシステムに参戦
Prisma Financeというリキッドステーキングトークン(LST)を担保にステーブルコインmkUSDを発行するいわゆるLSDfiプロトコルが、Convexの新たなメンバーに。
背景として、先日のCRV清算危機が起きたときに、CurveファウンダーのMichからOTCでCRVを購入したことがある。
これにより、CRVを永久に保持すること、CurveにおけるPRISMA/WETHとmkUSD/FRAXBP poolにCRV排出投票を行っていくことを表明。
Curveのガバナンスに参加するためには、ホワイトリスト登録がCurveDAOから承認される必要がある。
この投票にPRISMAというガバナンストークンをCVX投票者(またはveCRVとvlCVX[vote-lockCVX]のホルダーでこの投票の賛成者)にはエアドロすることが話題に。
Prisma Financeは、VE(Vote-escrow)トークンエコノミクスを採用しており、PRISMAをロックしてvePRISMAにすることでPRISMAのガバナンスに参加できる。
毎週のガバナンス投票の結果、PRISMAの排出される担保プールが選出されていく。
したがって、PRISMAのガバナンスは実質的にConvexに大きく左右されるようになると考えられる。
これの意味するところは、PRISMAの排出はCVXによってコントロールされるということ、さらにConvexはFraxと共生的なパートナーであり、sfrxETHがmkUSDの担保として早い段階に採用さていくことが想像できる。
Prisma Financeのコードは、Liquityのフォークで監査も行われているが用心は必要。
Prisma Financeは、他のLSDfiとの差別化として多くのLSTを担保として採用すること、veトークンエコノミクスでPRISMAの排出コントロールを行い担保資産の安定性をコントロールできるといったポイントがある。
以下の図はPrisma financeを用いた運用方法。
LSDfi系の中でもTVLは上昇していくポテンシャルを持っているものと現時点では評価できると思う。
2.ポケモンカードをNFT化して取引できるCountyard
Countyardは、実物資産をトークン化(NFT)にして取引できるマーケットプレイス。
Polygonに対応しており、NFTはOpenSeaでも取引することができる。
ポケモンカードは世界でも人気のあるトレーディングカードゲームだが、流通市場にはスキャムが横行している。
そういった流通市場の安全性、透明性を高めることがCountyardが提供するソリューション。
ポケモンカードが絡んでくると理解しにくいが、要するにリアルワールドアセットを保管してくれるカストディサービスだと思うとわかりやすい。
その預り証としてNFTが採用されており、そしてNFTが売買できるマーケットプレイスというイメージだ。
3.OpenSeaがクリエイター手数料を強制からオプションへ
OpenSeaが8月31日以降の新しいコレクションについて、クリエイター使用料を任意とすることを発表した。
ロイヤリティがなくなるわけではなく、選択できるようになる。出品時にクリエイターの希望する手数料を選択したり、独自の手数料を設定したりできる。
ロイヤリティはかつて、NFTの最も実用的なユースケースの1つとして注目され、アーティストが作品の永続的な販売から収入を得ることを可能にした。
しかし、2022年2月にトークンベースのプラットフォームX2Y2が0%のクリエイター使用料を実験的に導入した後、クリプトコミュニティでは使用料が全く必要ないのではないかという議論がおきた。
OpenSeaはクリエイター・ロイヤリティの実施に強力に立ち向かい、最大10%のロイヤリティを導入していたが、その後Blurとの競争により0.5%まで引き下げていた。
しかし、OpenSeaは今回廃止するクリエイターオペレータフィルター(クリエイターのロイヤリティを強制するフィルター)がうまく機能しなかった理由として、
エコシステムのサポート不足: オペレーター・フィルターはエコシステム全体の支持が必要だったが、実現しなかった。特定のマーケットプレイスが回避し、均一な強制が不可能だった。
クリエイター・フィーの重要性: クリエイターとコレクターにとって、フィーの選択が重要である。Operator Filterは所有権とコントロールの問題を引き起こした。
イノベーション促進の役割: エコシステムの役割は、単一のビジネスモデルを超えてイノベーションを促進すること。NFTの多様な用途と有用性に焦点を当てるべきである
この発表を受け、様々なプロジェクトが否定的な意見を表明している。中でもBYACを手掛けるYuga LabsはOpenSeaでの取引停止を発表。波乱が広がっている。
ついに、OpenSeaでもクリエイター手数料が支払われる強制がなくなった。つまり、取引するユーザーはもちろん手数料がかからないコレクションを選ぶことになる。これがどのような影響をもたらすかは今後分かるはずだ。
4.Baseの現状(TVL・アプリケーション)とリスク・エアドロ
Baseの勢いに鈍化が見られる。
一旦流入が減少したが、friend.techというソーシャルアプリにParadigmが出資したことが話題を呼び、friend.techのTVLは1日で160%上昇している。Base全体でTVLの上昇に転じている。しかしこの勢いは長くは続かないだろう。
以下がTVLトップ10のアプリケーション。
エアドロップを狙いたいユーザーが多いはずだが、現状は初期すぎることもありリスクが非常に高い。
ぼくの場合は、Stargateに流動性提供していることで、LayerZeroとBase両方のエアドロップ対象を狙っている。
ただし、Baseはエアドロップをすることを公式に否定(エアドロップの予定がない)しているので、現時点では無理をする必要はないと考えてる。
さらに、注意喚起としてL2BEATのリスク分析を以下に掲載する。
XではBaseが盛り上がっていることから、煽り気味な投稿がかなり多くある。そのような盛り上げはいいが、リスク認識がないまま飛び込むのは非常にリスクが高い。
上記のようなリスクはBase自体にあるリスクなので、上のリスクに加え、それぞれのアプリケーションのコントラクトリスク、ラグプルされるリスクがあることをいま一度再認識する必要があるだろう。
本日は以上です。
現在、DIVE INTO CRYPTOはすべて無料です。「Pledge your support」は有料購読を予約できる機能です。このプログラムの申し込みユーザーには、アーリーアダプターとして特別割引クーポン(最大50%割引き。人数上限あり)を適用します。このニュースレターに深い共感を感じ、先行投資を行いたいユーザーはぜひご検討ください。ニュースレターの目標とビジョンはこちらから。by Lawrence
最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこの記事を気に入っていただけたら、「いいね・Twitterでのシェア」をしてだけたらとても嬉しいです。感想や質問はコメントでお願いします。
コミュニティ
Twitterでいただいたリプライや感想を紹介しています。もしこのニュースレターをサポートしていただける方はTwitter上での拡散をお願いします。読者の声が、ニュースレター継続の最大の原動力です。
おすすめニュースレター
NFTに関するウィークリーの情報をまとめてインプットできます。技術的な観点からも解説があるのでとても重宝します。
免責事項
このニュースレターは、教育目的の情報提供を主旨としており、金融に関するアドバイスではありません。ご自身での調査やデューデリジェンスが必要です。