🤼♀️Substackのカスタムドメインを適用した結果を独自に分析してわかった意外な盲点
Twitter vs Substackは長期化する 2023-06-03 DIVE INTO CRYPTO - #67
今回は、「Substackでカスタムドメインを設定してみた結果」について毎週の更新とは別に共有したい。普段は毎週月曜7:00更新に変更しました。
執筆現在でも、Twitter上でSubstackへのリンクが共有されるとインプレッションが減少するという問題が続いている。
これはSubstackが新機能「Notes」を発表した後、TwitterがSubstackへのリンクを制限したことが原因とされている。以前もニュースレターでその背景とどう生き残るか、について解説した。
Substackユーザーには以下のような状況が強制されている。
TwitterでSubsatackとツイートするとそのツイートのインプレッションが極端に下る
Substackの投稿をTwitterにシェアしてもツイートのインプレッションが極端に下る
Twitter上でSubstackのリンクを貼ってもOGPでサムネイルが表示されない
Substack内でTwitterのURLを貼っても埋め込み表示がされない
そこで、この記事は以下の点についてカバーしようと思う。
もくじ
カスタムドメインを設定してみた検証結果
カスタムドメインを利用した場合のインプレッション
Substackは、口にしてはいけない言葉?
短縮URLはOK?
Lennyから学ぶスレッドツイートから購読者を獲得する方法
Substackでカスタムドメインを設定するメリットとデメリット
Pros
Cons
カスタムドメインを設定する方法
まとめと筆者の意見
TwitterとSubstackの問題は長期化する
カスタムドメインを設定した理由と目的
カスタムドメインを設定すべきか迷うのもわかる
この記事を読むことで、「Subsatackで、結局カスタムドメインって取った方がいいの?どっちなの?」というモヤモヤとは決別できるはず。
前提として、状況証拠からぼくが推論している部分も多いことに注意して欲しい。結論を先に提示しておくと、以下のように埋め込み以外の問題は回避できるという話をする。
✅ TwitterでSubsatackとツイートするとそのツイートのインプレッションが極端に下る
✅ Substackの投稿をTwitterにシェアしてもツイートのインプレッションが極端に下る
✅ Twitter上でSubstackのリンクを貼ってもOGPでサムネイルが表示されない
❌ Substack内でTwitterのURLを貼っても埋め込み表示がされない
ぜひ最後まで読んでみてください。
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カスタムドメインを設定してみた検証結果
結論からいうと、カスタムドメインを設定したSubstackの記事をTwitterに投稿すればインプレッションが極端に下ることを防ぐことができた。
したがって、カスタムドメインを設定してニュースレターの記事を投稿することは、TwitterからSubstackの購読者の大部分を集客しているユーザーには有効な策になる。
カスタムドメインを利用した場合のインプレッション
この結果は正直、自分でドメインを取得する必要はなかったが、以下のLenny's newsletterというテックジャンルの人気ニュースレターを配信するLennyのツイートを見る限り明らかだ。
しかし、これはマイナスがゼロになるだけと思った方が良いだろう。つまり、カスタムドメインを設定したからといって、ツイートがブーストされることはないということだ。
Lennyは、lennysnewsletter.comというカスタムドメインを設定している。彼のフォロワーは、17万人を超えており、購読者は約44万人という脅威の数字。カスタムドメインを設定した投稿のツイートは、10万ビュー近く伸びている。個人的にテックジャンルで最もSubstackを使いこなし、超人気ユーザーの一人だと思う。
では、彼のようなインフルエンサーではないぼくのようなユーザーの場合、どのような違いがあるのだろうか?
結果は、フォロワー数や平均獲得エンゲージメント数に関わらず、カスタムドメインを設定した投稿はツイートのインプレッションが極端に下がることを防げるものだった。
想定していたのは、フォロワー数が少ない=平均エンゲージメントが少ないため、カスタムドメインを設定したとしても、「一定の閾値のような値を超えなければ、インプレッションは上昇していかないのではないか」というやや疑った仮説があったので、個人的に少し意外だった。
以下の画像は、上が一般的なクリプトメディアの記事をツイートしたもの。下が、カスタムドメインを設定したニュースレターのツイート。
上の2つのツイートは、同日の近い時間帯でツイートしたもの。ぼくのフォロワー数でいうと普段のバズってないツイートと(悲しいが)普段通りの数字。
ビュー数を見ていくと、カスタムドメインのツイートは400ビューほどあり、いいね数によってビューがクリプトメディアの記事をツイートしたものと比べて、やや増えている様子が伺える。
この結果から、いいねによってビューが自然に上昇していることが観測できるため、インプレッションの減少効果が発生していないと認識した。
また、スレッドツイートにカスタムドメインのツイートを含めても、そのカスタムドメインをつけたスレッドツイートのビューが極端に減るということはなかった。
しかし、以前よりもスレッドツイートがあまり伸びなくなっている感覚はある。これは自分のリード文とコンテンツの未熟さがあるかもしれず因果関係はわからない。
Substackは、口にしてはいけない言葉?
また、ぼくが調査した限りにおいては、Substackとツイートするとやはりまだ現時点でもインプレッションは落ちる。
しかし、例外があることを発見した。それはフォロワーが多く、ツイートが多くのユーザーへエンゲージメントされた場合には、Substackと文中にあってもインプレッションが伸びることが確認できたことだ。
上記のツイートは、文中にSubsatackとあるが1日で5万ビューを超えている。おそらくこれは、彼女のフォロワー数、メンションされたユーザーによるRTなどによってインプレッションが引き上げられた可能性が高い。おそらくこれは、カスタムドメインではないリンクを貼ったツイートにも適用されるのではないかという仮説を持つことができた。
Lennyの例ももしかしたらこの影響は含まれているかも知れないが、普段の彼のツイートでカスタムドメインのリンクを貼ったツイートをいくつか見てもインプレッションが極端に落ちるという現象は起きていなかった。興味がある方は彼のツイートを見てみると良いだろう。
短縮URLはOK?
おそらく短縮URLでも極端なインプレッションの減少を回避することは可能だ。
その根拠は、スレッドツイートのコールトゥアクションとして最後に付け加えた場合に、他のツイートに比べて極端にインプレッションが少ないという現象が起きなかったからだ。
ただし、これは自分でも試行回数が少なく感覚値に近い。そのため、短縮URLを利用してみた検証結果がどうだったか、もしわかる方がいらっしゃればコメントで教えてください🙇♂️
Lennyから学ぶスレッドツイートから購読者を獲得する方法
余談だが、TwitterからSubstackの購読者を獲得する場合のLennyがやっていることは非常に勉強になる。まとめると以下のような要素があった。
スレッドの一番最初にSubstackの記事内のサムネイルもしくは画像をはって(リンクを貼らない)、導入文でリードを獲得する
文中に関連する相手(公式アカウントもしくはユーザー)にメンションを入れる
スレッドの最後にもっと詳細を見る場合はこちらのニュースレターを読んでくださいと訴求する
ストーリーテリングのスレッドツイートは、とてもインプレッションが稼げて、おそらく購読に繋がりやすい。しかし、スレッドの内容がニュースレターと高い親和性をもっていないと購読してもすぐに解約される可能性がある。
その点、Lennyはそもそもニュースレターで扱っている内容をスレッドでのストーリーテリングに昇華している。この点は自分も欠けていた認識のため参考にしていきたいと思った。
Substackでカスタムドメインを設定するメリットとデメリット
これまでの検証結果は、おおかた予想通りのものだったかも知れない。
Substackでの細かいカスタムドメインの設定方法やその際の条件を詳細に説明する前に、以下にメリット(Pros)とデメリット(Cons)をまとめよう。
Pros
ツイートにカスタムドメインのリンクを貼ってもインプレッションが極端に下ることはない
ツイートした際にSubstackの記事のサムネイルがOGPとして大きく表示される
SEO的にもしかしたら検索エンジン上での優位性が出る(未確認)
Cons
Substackに初期設定費用として50ドル支払う必要がある(1回だけ)
ドメインの取得費用がかかる
ドメインの更新費用がかかる
おおまかにまとめると以上のようなPros/Consに整理できる。ドメインを取得しても管理する手間はかからないが、最初の設定は若干の専門知識(難しくはない)が必要で、費用もかかる。
ここから先は、カスタムドメインを設定するメリットがデメリットに勝ると判断した人向けに、Subsatackでのカスタムドメインの設定方法についてかんたんに解説する。
ぼくがなぜ独自ドメインを取得するに至ったかは最後のまとめに記載する。
Substackでカスタムドメインを設定する方法
Subsatackの独自ドメインの設定方法は、公式からドキュメントによる解説がある。しかし、これだけだとかなり分かりにくい。なぜなら、ドメインの取得とドメインの設定はドメイン取得元サービスの説明を参照してくださいとなっているからだ。
カスタムドメインを取得する大まかな手順としては以下の通り。
ドメインを取得する
Substackで取得したドメイン追加の設定(コスト50ドル発生)
DNS設定
この3ステップになる。特に分かりにくい点は、DNS設定だ。
DNS設定はドメイン取得したサービス側で行う。ぼくはエックスサーバーを利用している。とりあえずホスト名は自分が取得したドメインに変え、以下のように入力してDNSレコード設定を追加すればOK。CNAMEとは、あるドメインを別のドメインに紐付けるような仕組みに利用するもの。
最後に、Substackで取得したドメインをCustom domainのURLに貼り、申請を行って完了だ。1日程度で設定が完了した旨のメールが届く。この段階からドメインがカスタムドメインに切り替わる。なお、過去のドメインからは取得したドメインにリダイレクトされる。
カスタムドメインの設定の説明は以上だ。もし分からないことがあればコメント欄で質問してほしい。TwitterのDMでもご連絡いただければ回答できるかも知れない。
まとめと筆者の意見
最後にこの記事の内容をまとめる。
カスタムドメインを設定したSubstackの記事をTwitterに投稿すれば、このインプレッションの低下を防ぐことができるという検証結果を共有した。主な点は、
フォロワー数や獲得できる平均エンゲージメント数に関係なくカスタムドメインは有効であること
ツイートが大量のユーザーエンゲージメントを引き起こす場合、SubstackのリンクやSubstackというワードを含むツイートでもインプレッションを増やすことが可能なこと
短縮URLもそれなりの効果があること
以上のような内容だった。
フォロワー数や獲得できる平均エンゲージメント数は関係はなさそうなこと、2つめの発見の内容についてもリサーチするまで知らなかった意外な盲点だったと思う。
Twitterといえどアクティブになる可能性のあるツイートを潰すようにはしていないように見える。
TwitterとSubstackの問題は長期化する
TwitterがSubstackのリンクに制限を設けている可能性は高いが、その具体的な実装がオープンソースコードに反映されているかどうかは確認することはできない。
これは、そのような制限機能がTwitterの内部システムに組み込まれている可能性があるためだろう。Twitterがオープンソースにしているコードは一部であり、全ての機能やアルゴリズムが公開されているわけではない。
したがって、TwitterがどのようにしてSubstackへのリンクを制限しているのかを特定するのは難しいし、おそらくこの問題は長期化するだろう。
Subsatack側が譲歩してNotesというサービスを撤退することは考えにくいので、それなりのTwitterへの上納金なりのネゴシエーションが無い限り現状は変わらないのではないかと考えている。
カスタムドメインを設定した理由と目的
ぼく個人の意見としては、TwitterはSubstackの読者との交流のための重要なプラットフォームだと思っており、Twitterを重要視している。
今後もTwitterを利用しながらSubstackを運営していくことを継続していくつもりのため、50ドルを支払ってでもTwitter上でのシームレスな体験に投資を行った。
インプレッションが下がらないという点もそうだが、OGPが表示されるのもサムネイルにタップして記事にアクセスできるのはユーザーの日常的な行動とより近くなり、短縮URL+画像よりもより高いクリック率になるのではないかという仮説がある。
さらに、未確認ではあるがGoogleなどの検索エンジンでのSEO的な側面でも効果を期待している。
これらがぼくが独自ドメインを設定した理由と目的だ。
カスタムドメインを設定すべきか迷うのもわかる
とはいえ、Twitter上でしっかりと集客を行う予定のないSubstackユーザーには独自ドメインの設定は必要ない。
短縮URLでも十分対処はできるはずだし、そもそもTwitterなどのプラットフォームに依存するという姿勢もSubstackを利用する動機と若干矛盾するところもあるからだ。
正直、Substack社はカスタムドメインの設定が増えているだろう。これにより収益は増えたはずだ。その点を鑑みると50ドルは正直高いのでは…という気持ちがある。50ドル手数料で儲けた金額の一部をTwitterに上納してツイートの埋め込みだけでも許してもらうことはできないのだろうか?
実は最も困っているのは、記事中にツイートを埋め込むことができないという点だ。これはカスタムドメインでも解消できない。この問題はかなり根が深く正直プラットフォームの変更理由にも発展しうる問題だと認識している。
いずれにせよ、自分がどういう戦略を取りたいかで判断していくべきだろう。もしあなたがSubstackで購読者との交流をTwitter上でも活発にしていきたいならカスタムドメインの設定をおすすめする。その際、ぼくがお役に立てそうなことがあれば何でも聞いてほしい。この記事のコメント欄は、いつでもオープンにしている。
さて、本日は以上です。
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免責事項
このニュースレターは、教育目的の情報提供を主旨としており、金融に関するアドバイスではありません。ご自身での調査やデューデリジェンスが必要です。
勉強になりました!ありがとうございます!
スレッドで解説してみました
このツイートが伸びなかったら自分の仮説のどこかが間違っていることになる
そこも含めて検証しています〜
https://twitter.com/lawrence_crypt/status/1664795075879239680?s=20