このニュースレターでは、Web3関連の情報収集を効率化したい方に向け、話題のプロジェクトやトピックをやさしく解説していきます。情報収集にぜひお役立てください。
Web3 Topics
今日までに、ぼくの目にとまったWeb3関連のトピックをジャンルごとに一覧で掲載します。
💵 Fundings:
Decentralized market maker Arrakis Finance raises $4 million: Exclusive:Arrakis Finance は、Uniswap Labs Ventures、Accel、Polygon Ventures などから 400 万ドルを調達しました。Arrakis Financeは、Uniswap V3の集中流動性を効率よく自動的に運用できるプロトコルで、V2ではさらにストラテジーの柔軟性が拡大しました。
🥇 Bitcoin:
Bitcoin miner Core Scientific filing for bankruptcy, will keep mining:米国最大の株式公開仮想通貨マイニング企業の 1 つである Core Scientific が破産を申請しています。しかし、同社は依然としてプラスのキャッシュフローを生み出しており、債務者に返済しながらマイニングを継続する予定です。破産申請の主な原因は暗号資産価格の急落とエネルギー価格の上昇により、マイニングがより困難なビジネスになったためと見られています。
🏦 DeFi:
DeFiLlama just added project search to our raises dashboard:DeFiLlamaで資金調達金額のDashboardが追加されました。このニュースレターでも大変お世話になっているDeFiLlamaさんの新機能ですので、引き続き利用させていただこうと思います。
Curve Finance to deploy on zkSync's mainnet next year:Curve Finance は、2023 年に zkSync のメインネットにデプロイされる予定です。zkSyncに流動性が集まることを促進させる可能性が注目されています。zkSyncは、zkEVMを搭載させたzkSync2.0のAlphaをメインネットで提供しています。2023年は、いよいよzkEVMによるORU系レイヤー以外のレイヤーに資金が投入されていくフェーズになりそうだと考えています。
⛓ Layers:
Solana Ecosystem Overview - (Messari free report):Messariから無料のSolanaエコシステムの解説レポートが出ています。有料会員にならなくても読めるので掲載しておきました。
Polygon’s zkEVM launched its second testnet, the last step before mainnet goes live:Polygon は 2 番目のテストネットを立ち上げ、メインネットの立ち上げ前の最後のステップであるとしています。テストネットでリカーシブ(再帰)なゼロ知識証明のProofの作成機能に関するアップグレードを試行することになっており、これによって指数関数的にスケーリングが可能となります。
🎟 NFTs:
hi launches world’s first NFT Customizable Card with Mastercard:hiという暗号資産と法定通貨の管理ができるアプリケーションでMastercard協力によりカスタマイズ可能なNFTアバター機能が特徴のデビットカードをローンチしました。カードの表面のデザインを自分のNFTを表示させる事ができる仕様です。hi tokenをステーキングする(10Euro〜)ことで以下の6つの特典があるとのこと。取引所や決済企業の事業の打ち手としてこういったサービスができるのか、という自分の中で新たな気付きがありました。
世界中の Mastercard 加盟店で法定通貨、ステーブルコイン、その他の仮想通貨を使用可能
1 ~ 10% の費用が還元されます
1 ~ 20 のデジタルサブスクリプションに対する割引
個人IBANを使用して、SEPAまたはFPSを介してユーロまたは英国ポンドでカードに即座に資金を提供できる
世界中の提携 5 つ星ホテルでのベストレート保証とその他の特典
ゴールド メンバー以上の NFT カスタマイズでは、Mastercard のカード デザイン基準を満たしていることを条件に、所有していることが確認できる NFT アバターでカードの表面をパーソナライズできます。
This weekend Blur processed an all time high of $34.3m in NFT volume, surpassing OS volume by 4.6x.:今週末、Blur は NFT取引高で過去最高の 3,430 万ドルを計上し、OpenSeaを 4.6 倍上回ったとのこと。Token Terminalによればトランザクションボリュームも急上昇していることが分かります。
ERC-3525でトークンをmintしてみる:ERC3525 は、Solv Protocolによって提案された半代替性トークン (Semi Fungible Token、SFT と呼ばれる) 規格で、NFTの分割やマージが可能です。ですので所有権を分割したりマージしたり(足したり)できる株や金融商品などに適しているとのことです。
🧵 Tweets:
オンチェーン探偵になる方法 For Biginer:DeFiLlama、Etherscan、Debankの使い方を基礎から教えてくれるスレッド。Etherscanはぼくも全ての機能を使いこなせているわけではないのでどこかの機会を作って勉強したいと思っています。とりあえずどこをどう見ればよいかわからない方にはこちらの記事が優しくておすすめでした。
22 Crypto Lessons Learned in 2022 (avoid these costly mistakes):DeFi系クリプト情報を発信している有名なEdgyさんによる2022年のクリプトから学んだ22の教訓。どれも参考になりますが、自分的に共感した部分だけ抜粋して意訳して以下に記載します。全部は以下のスレッドツイートしています。ここではそこからさらに好きな教訓のみ記載します。
Veトークンなどのロックによる価値はない。ロックしたトークンは利回りによる収益を上回る損失となります。
(企業規模が)大きすぎて失敗するということはない。3AC、FTX、Lunaで大きな会社が救済に来てくれるだろうという期待は破られ倒産することになった
権力は腐敗する傾向があるし、絶対的な権力こそ絶対に腐敗する
クロスチェーンブリッジは危険。Vitalikはクロスチェーンブリッジのセキュリティ問題について警告しており、そのリスクを追加で負うことに留意が必要
利回りの情報源を知らないのなら、あなたがその原資です。ポンジスキームは新規参入者からの資金によってのみ成り立っている
今年の最大のFTXの失敗は、人間の失敗でありDeFiの失敗ではない。CeFi企業が支払不能になったとき、DeFiローンは彼らが最初に返済したものでした。人間の代わりにコードを信頼する。
👔 Enterprises:
Visa proposes using StarkNet for automatic recurring payments:VISAは、Ethereumの上に構築されたレイヤー2ブロックチェーンであるStarkNetは、自己管理型(ノンカストディアル)ウォレットを使用する人々が請求書をより簡単に支払うことを可能にすることで、クリプトと実経済の間のギャップを埋めるのに役立つかもしれないと述べました。
「自動支払いは、既存のブロックチェーン インフラストラクチャに欠けているコア機能であると考えています」と、Visa クリプト担当者は語っています。
Visa は、スマート コントラクトがユーザーのトランザクションを実行できるようにするアカウントの抽象化が Ethereum でまだ公開されていないため、StarkNet スケーリング プラットフォームを使用してウォレットのArgent の概念実証を実装しました。
AAが実現すれば、ユーザーが各トランザクションに署名することなく、自己保管ウォレットを使用して自動的に支払いを送信する方法が期待されます。VISAは、クリプト決済におけるプロトコルに焦点を当て始めています。(参考記事)
野村證券が手がける「セキュリティ・トークン」とは? 有価証券をブロックチェーン技術でDX化する取り組みを説明:セキュリティ・トークンは、ブロックチェーン技術を応用し、有価証券(セキュリティ)を電子証票(トークン、ブロックチェーンを使って配布するコイン)で販売、管理していく仕組み。金融商品取引法(金商法)の下で実施されている物で、デジタルをベースとしながらも、法律に則って作られるアセットとのこと。全体の流れとしては、発行体が社債や不動産を根拠としたトークンを、セキュリティ・トークン基盤を通じて発行し、投資家がそのトークンに投資する。発行体は、投資家に対して金銭または非金銭によるリターンを送付するかたちで投資を募る流れ。
⚔️ Regulations:
📰 Readings:
A few of the things we’re excited about in crypto -a16zcrypto:a16zによるクリプト産業で次に注目すべき領域について解説されています。どれも面白いのでヘッドラインだけ書いておきます。興味がある部分だけ記事の中身を読んでみると良いと思います。
Blockchain’s Mobile Moment
Zero Knowledge, Multi-Party Computation, and Post-Quantum Crypto
Developer Onboarding for Zero Knowledge
VDF Hardware
Fully On-Chain Games and Autonomous Worlds
Non-Transferable Tokens
Decentralized Energy
The decentralized CEO - Andre Cronje:Decentralizedの概念は複雑で、人によって認識が異なることがある言葉です。この記事では、”誰の行動を期待せずとも自律的に駆動し続ける状態”といったように読み取ることができますが、引き続き言語化には時間をかけた理解が必要と思うに至りました。
Ethereumの高いスケーラビリティを実現するStarkExとStarkNetの解説レポート:CTから出た有益な無料レポート。StarkWere社の概要、StarkExの技術的な仕組み、StarkNetの概要、エコシステムの状況などが網羅されており、シンプルにおすすめです。
今回のWeb3 Topicsでは、いくつかのトピックに対してインラインでコメントを挿入してみました。これまでのタイトルの羅列よりもこちらの方が情報量が増えますが、この方が読みやすい・分かりやすいということであればこのスタイルをブラッシュアップしていきます。よろしければTwitterでコメントいただけるとありがたいです。🙇♂️
Main Topics:コラム:”Web3と英語学習”
このコラムは、Web3と英語学習と題して”Web3を楽しむためにぼくが実際に取り組んだ英語学習方法”を紹介しています。クリプトに関係する仕事に興味のある方の参考となれば幸いです。前回の記事(連載第4回目です)はこちらです。
今回は、このコラムのヘッドラインの以下の★がついているテーマです。
英会話作文の反復は慣れてからが始まり(ロードマップ2と3に対応)
オンライン英会話の超具体的な使い方(ロードマップ4に対応)★
本当に良いと思ったのみの英語学習コンテンツと課金内容(ロードマップ1〜5に対応)
Web3で英語力をどう活かすか(ロードマップ5に対応)
1日30分しか英語学習ができない場合の学習メニュー
これまでの連載に興味がある方は、最初からご覧いただけると理解が深まりやすいと思いますので、ぜひ御覧ください。
5.オンライン英会話の超具体的な使い方
今回からオンライン英会話の使い方を解説します。ぼくはDMM英会話を利用していますので、DMM英会話の教材を前提にしたものになってしまうことをご了承ください。DMM英会話のデメリットとしては、安いプランだとネイティブと話せない、講師の都合でレッスンをキャンセルされやすいといったことがあります。
使う英会話の教材は「デイリーニュース」のみです。英会話をこなしていく流れを以下に記載します。参考にしているのは以下の動画です。
【学習の流れ】
予習(10〜30分)
レッスン(25分)
復習(10〜30分)
合計最大で85分となります。以下、それぞれどのように学習するのかを解説します。
1. 予習(10〜30分)
予習では、レッスンで受けるデイリーニュースの記事を使います。具体的にやることは以下のとおりです。
自分が今興味のあるニュース記事を選ぶ
単語と本文をざっと音読して内容を把握する(5分)
記事に対するQuestionがある場合は回答を英文で作成して用意する(1〜3分)
Discussion部分の質問に対して回答を英文で作成して用意する(5〜10分)
Further Discussionは用意する。難しければ用意しなくてOK。
Discussion部分で用意した英文を覚えるつもりで音読を繰り返す(残り時間)
以上です。本番のレッスンでは、用意した英文を読まずに話せることを目標にしますが、最初の数時間分のレッスンは、カンペを用意してそれを読み上げるだけでOKだと思います。
なお、英文の作成はDeepLでOKですが話したい内容は自分で考えましょう。
2. レッスン(25分)
レッスンを受講しましょう。僕の場合は、お気に入りの講師を登録して気が合う人、指摘をちゃんとしてくれる人など、分類分けして気分に応じて選択しています。レッスンの際に意識していることは以下のとおりです。
自己紹介はスキップして良い(ただし、日常会話に慣れたい場合は積極的に活用した方が良い)
見た目を褒める、発音を褒める、学習意欲を示すは、講師に対して効果的
意外と予習なしでも講師が何とかしてくれる
予習で覚えた英文がすんなり出てきた時の感覚を重要視する
こう言いたいけど言えないという言葉の詰まりがでたときが成長するチャンス
同じニュースを使ったレッスンは2回以上受けるべき
特に意識したいのは、レッスンに対して身構えないことです。お金を払って英語を教えてくれる時間を作っているわけなので、どんどん活用していくべきです。ただ、活用すればよいか分からないという方も多いはずなのでぼくの活用方法を紹介します。
自己紹介はスキップして良い(ただし、日常会話に慣れたい場合は積極的に活用した方が良い)
自己紹介はスキップして良いですが、日常会話から慣れる必要がある初心者はまず自己紹介をスキップせずに毎回やりましょう。そして、毎回話す内容を固定化して口に覚えさせましょう。飽きてきたら文章変えてまた固定化していきましょう。これで、英語での自己紹介が怖くなくなります。
見た目を褒める、発音を褒める、学習意欲を示すは、講師に対して効果的
これはテクニックですが、講師も色んな人がいます。眠そうにしている人や気さくだけど適当な人などです。でも英語の先生なのは変わりないので、こちらが相手に好意を持っている、高い意欲を持っているということを示すと親身に英語を教えてくれる姿勢を見せてくれやすくなり結果としてプラスになると思います。講師のリアクションが薄くて自分のテンションが上がらない英会話は続かないと思います。
意外と予習なしでも講師が何とかしてくれる
気負う必要がないことを理解してもらうために書きました。デイリーニュースは、単語の発音練習、本文の音読、Discussionという流れで進んでいきます。半分以上は予習不要なのです。準備すべきはDiscussionですが、Discussionもその場の雰囲気で答えられそうになければ、講師が助け舟を出したり、Yes or Noの質問に変えてくれたりしますのであまり心配しないでください。
予習で覚えた英文がすんなり出てきた時の感覚を重要視する
この感覚を感じることができれば予習の時間が苦痛でなくなります。予習は自分が喋りたい内容を英語で話すための台本だと思って、そのセリフをスラスラ言えるように役を演じるくらいの気持ちでやるといいと思います。
こう言いたいけど言えないという言葉の詰まりがでたときが成長するチャンス
詰まることが怖くて英語をしゃべるのが怖い感覚は自分にもあります。今でも感じますが、詰まったときのタイミングは後で振り返ることができるようにした方がいいと思います。DMM英会話の場合、自動でレッスンは録音されるので詰まったタイミングでテキストチャットに?などを入力しておくことをおすすめします。
講師に取っては?が送られてきて言いたいことに迷っているんだなということも理解できますし、何か助けてくれる可能性もあります。じっと待ってくれる人もいますので焦らずに「Sorry, I can't find the words to express what I think.」などといって時間を稼ぎましょう。
困ったときは、「How do you think in this situation?」といって逆質問して、返答が来たものをチャットにタイプしてもらいましょう。
同じニュースを使ったレッスンは2回以上受けるべき
これが一番おすすめしたいことですが、同じニュースを使ってレッスンをすれば予習を省略することができます。英会話によってニュースに対する知見を増やしたいわけではないので、毎回別のニュースを選ぶ必要は全くありません。なので、少なくとも2回は同じニュースでレッスンを受けましょう。
同じ講師で同じニュースだとさすがにつまらなくなるので別の講師を選ぶのがベターです。
ぼくの場合は以下のようにNotionのデータベースを作ってレッスンの管理をしています。各ページに、DiscussionのQを書き、そのAnswerをメモしておくようにしており、各レッスンの際にカンペとして開きながら使います。
3. 復習(10〜30分)
復習は2タイプあります。一つは、同じニュースを使ったレッスンをもう一度受けるという復習です。2つ目は、予習の際に作成した文章の音読とレッスンの際に詰まった箇所の確認です。
繰り返しになりますが、同じニュースを何回も受けるのはかなりおすすめです。表現を繰り返し使うことで口が覚えることができますし、安心して英語をしゃべることに集中することができるようになるからです。
2つ目の復習方法は、文章の音読と詰まった箇所の確認を行い、このシチュエーションで自分が言いたかったことはなにか?ということを思い出して、日本語→英語にDeepLして音読しましょう。もう一度同じレッスンを受けたときはこれを意識的に使うようにすると良いと思います。
ただし、この復習は非常に労力がかかり、めんどくさいということもあるので、まずは同じレッスンを2回受けるということだけでも試してください。
以上、予習、レッスン、復習を1日でやろうとすると必ず1時間は取って時間をとる必要性が出てくるのがわかると思います。なので、前回のテーマである日常会話を繰り返し音読して話したいという気持ちが沸き上がってくるまで無理して英会話に挑戦しなくても問題ないです。
ただし、オンライン英会話をやっていないのと、やっているのでは成長スピードがぜんぜん違うと思います。ぜひ挑戦してみてください。
今回は以上です。
もし「わかりやすい」、「ここが面白かった」といった感想をTwitterでシェアして教えていただけたらありがたいです。より良いニュースレターにしていくための参考にさせていただけたら嬉しい限りです。🙇♂️
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また。
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免責事項
このニュースレターは、教育目的の情報提供を主旨としており、金融に関するアドバイスではありません。ご自身での調査やデューデリジェンスが必要です。