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Web3 restaurant app Blackbird launches new payments platform Blackbird Pay
NFT startup Mintify raises $3.4 million in additional funding
1️⃣ Web3 restaurant app Blackbird launches new payments platform Blackbird Pay
Blackbird Labsが開発したWeb3レストランアプリ「Blackbird」は、新たに決済プラットフォーム「Blackbird Pay」を発表しました。
このプラットフォームは、レストラン向けの支払いおよび精算ネットワークであり、Blackbirdの開発するブロックチェーン「Blackbird Flynet」を基盤としています。
レストランは取引ごとに2%の手数料を支払い、利用客はBlackbirdの報酬ポイントを使用することができます。この新機能により、レストラン業界の収益向上と顧客のリピート利用を促進することが期待されています 。
Blackbirdは、レストラン向けのWeb3アプリで、顧客の利用状況を追跡し、好みやリピート回数に基づいて特典を提供します。アプリは、顧客のチェックインを記録し、繰り返し利用することで特典を受け取れる仕組みになっています。
レストランは手数料を支払うことで、顧客は報酬ポイントを利用できます。このシステムにより、レストランの収益向上と顧客のリピート利用が促進されることが期待されています。
食事をするたびにFLYトークンを受け取ることもできるので、Eat to Earnも可能です。
JokeRaceが、Maven 11の主導のラウンドで300万ドルの資金を調達したことを発表しました。3名のチームで開発されているようです。
JokeRaceは、オンチェーンのコンテストやディスカッション、ハッカソンなどを開催して参加するように促すことを目的にしたプラットフォームです。
コンセプトとしては、誰が一番おもしろいジョークを投稿できるか、という点にフォーカスされたソーシャルメディアです。コンテストには、報酬を用意することも可能です。
コンテストの使用例は、
助成金
ハッカソン
アイデアソン
懸賞
投票
など、様々なものに応用できます。
コンテストを作成したユーザー、投票に参加したユーザーにもオンチェーンで収益の分配が行われ、透明性が保たれる仕組みです。たとえば、開催されたコンテストへの参加にフィーを設定すれば開催者の収益となりますし、シビル排除にもなります。
また、投票者(参加者)は、コンテストの内容に沿った成果を出したり、投稿を行えば初期に設定された賞金プールから資金を自動で受け取ることができるようになります。
具体例を紹介します。以下のコンテストでは、データワーク(データ分析やアナリティクスダッシュボードの作成)に対してどれが最も優れたものかを投票によって決めるものです。
現在1位の投稿は以下です。Ethereumにおけるzkpの検証コストを比較分析したものです。
成果物は、Duneのダッシュボードです。実際に見るとよくできたダッシュボードです。
興味深い点は、コンテストでありながらも金銭的な報酬をあえて設定していない点です。純粋にデータ分析の質が評価される仕組みを提供するために利用されています。
3️⃣Ethereumが開発された背景「地球規模に分散しつつ共通の内容を計算できる汎用計算機」
東京都知事選に出馬されていてた安野たかひろさんとヴィタリクが、統治システムに関して話したことがXに投稿されていました。
関連の投稿として、なぜ統治システムについて議論しているかの背景を補足説明している投稿が興味深かったので紹介します。
その投稿をしていたNisio氏曰く、Ethereumは2013年構想され2016年に実現された「地球規模に分散しつつ共通の内容を計算できる汎用計算機」で、私人間契約を法と強制執行ではなく技術によって実現するということを目指していたからということでした。
要点としては、以下になります。
「国によらず共通の言語によって記述され執行される契約」は今までは国家が実現提供していたサービスで、そのサービスの維持費として税金を徴収する
Ethereumも同様に取引のたびに「手数料」という形で自動徴収しており、それを税収とみなしたらEthereum国は堺市2つくらいの規模になっている
その税収や企業の収益の中からEthereumエコシステムを豊かにするための公共財に対して投資が行われており、国が道路や新幹線を引くのと同じ「公共事業」になっている。Gitcoinを通じて10億円弱が分配されている
2016年のリリースを建国とみなすなら、たった8年でここまでの規模に成長したと考えればEthereumは新興国家のようなもの
国土や天然資源を持たない国なので、成長のエンジンが技術となる。だから「統治システム」というキーワードにつながるということになる
4️⃣ NFT startup Mintify raises $3.4 million in additional funding
MintifyというNFTスタートアップが、新たに340万ドルの資金調達に成功しました。この資金調達ラウンドには、ARCA、Cumberland、Psalion、Master Ventures、Zeneca、GM Capital、Spencer VC、そして50人以上のエンジェル投資家が参加しました。
MintifyはEthereum、Base、Blast上で運営されており、ゲーム、アート、RWA向けのNFTオーダーブックのインフラを構築しています。
今回の資金調達により、Mintifyはプラットフォームの拡張とさらなる開発を進める予定です。
5️⃣ Web3 AI firm Hyperbolic raises $7 million in seed funding
Hyperbolicは、AIとブロックチェーン技術を融合させたWeb3スタートアップです。今回700万ドルのシード資金調達を成功しました。Hyperbolicは、GPUの計算能力を最大限に活用する「異種計算」アプローチを採用している点が特徴です。
「異種計算」アプローチとは、異なる種類のコンピュータやプロセッサを使って計算作業を行う方法を指します。通常、計算作業は同じ種類のプロセッサで行われますが、異種計算では異なる性能や特性を持つ複数のプロセッサを組み合わせて最適な性能を引き出すことを目指します。
未使用のGPUリソースを活用し、それを収益化できる分散型ネットワークを構築することを目指しています。このネットワークの基盤となるのが「proof-of-sampling」コンセンサスプロトコルです。
Hyperbolicは「Hyper-dOS(Hyperbolic Distributed Operating System)」というシステムを使い、異なる種類のGPUが持つ能力を最大限に引き出すための環境を提供します。このシステムは、AIモデルを最適化し、様々なGPUで効率よく動作させるための特殊なコンパイル技術を使用しているそうです。
クラウドプロバイダーや独自モデルの開発者による「権力の乱用」に対抗する透明でオープンなAI開発を提唱しています。
🫧 Deep Dive
CompoundのDAOハックの経緯とDAOガバナンスの課題
バックグラウンド
2024年7月28日、Compound Financeのガバナンスプロポーザル289がコミュニティの反対を押し切って通過しました。このプロポーザルは、大量のトークン保有者であるHumpyが主導するグループ「Golden Boys」によって提案されました。
彼らは市場で大量のCOMPトークンを購入し、投票力を確保してプロポーザルを通過させました。
プロポーザルの内容
プロポーザル289は、Compoundのトレジャリーの5%、すなわち499,000 COMPトークン(約2400万ドル相当)を「Golden Boys」が設計した利回りを生むプロトコルに1年間割り当てるものでした。
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