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EthereumのDencunアップグレードが完了し、次々とロールアップが対応を始めており、手数料が目に見えて減少しています。
誰がやったのか分かりませんが、Official髭男dismのPretenderの歌詞をBlobに刻む方も現れていました笑
なぜBlobを利用するのか?について改めて簡単にまとめると、
これまでロールアップのコストが高いため、セキュリティの信頼性を犠牲にしてTxをオフチェーンに移行させる技術が発展してきた。もともとの動機は、これをオンチェーンでもコストを抑えられるようにしつつ解決すること。
Blobは1ブロックあたり目標数8個で、最大16個までの上限があり、ブロックサイズが大きくなりすぎるのを防ぐ仕組みがある。L1のガス計算と独立したガス計算が可能なのでL1の混雑を回避しつつ圧迫しない。
point evaluation precompileによってBlobの中身を効率的に証明できるので、Blob本体はEVMからアクセスできずコンセンサスが終わればBlob本体は不要になり30日で消去できるためノードの容量増加を防ぐ。
将来的なDanksharding(DASの導入など)もスムーズに移行しやすくなった。DAS(data availability sampling)とは、Blobがダウンロード可能なことをblob全てをダウンロードせずに確認する技術。
詳しくは»
Dencunは、Rollupのための変更だったけど、今のところEthereumのブロックのおよそ20%くらいがRollupからのトランザクションでした。Rollupのトランザクションが小さくなれば、それだけEthereumのブロックスペースは開くので、L1にもガス低下の効果はありそうな気がしています。
今週のDeep Diveは、ニュースまとめです。画像をクリックするとリンク先に飛べます。
Deep Dive into this week crypto
Swell NetworkがL2立ち上げ
TelegramがIPOに意欲。Tonネットワークに注目集まる。
GrassがSolanaのレイヤー2を立ち上げる発表
ボーナスあり:リファラルリンク»
Binance ResearchによるDencunまとめ
Op Mainnetのガス手数料の減少量
Eclipseのテストネットお触りまとめ
TokiはTeeを活用したセキュリティ環境をオプションとして活用
MEVサプライチェーンの進化によるプロトコルやユーザーに新たな収益機会が生まれる可能性
サマリ(Claude 3)
1.MEV (Maximum Extractable Value) は、ブロック内のトランザクションの再注文、挿入、検閲によって抽出可能な価値を指します。MEVのライフサイクルには多くのアクターが関与しており、これは「サプライチェーン」としてモデル化できます。
2.MEVの初期段階では、Searcherがトランザクションの順序に影響を与えるために高いガス価格でトランザクションを送信していました。これにより、ネットワークへの悪影響が生じていました。
3.FlashbotsがMEV-Gethを導入したことで、SearcherはMEV Relayを介してブロック空間のシールド入札オークションに参加できるようになり、ネットワークへの悪影響が軽減されました。また、Bundleの概念が導入され、Searcherはより柔軟にMEV抽出手法を活用できるようになりました。
4.The Mergeにより、MEV-BoostとProposer-Builder Separation (PBS)が導入されました。これにより、ブロック構築の過程がValidatorから分離され、より洗練されたBuilderに委ねられるようになりました。
5.現在のMEV-BoostサプライチェーンではBuilderに対する信頼が置かれており、規模の経済とSearcher-Builderの垂直統合によって中央集権化の力が働いています。
6.今後、MEVサプライチェーンの発展により、プロトコルやユーザーに新たな収益機会が生まれる可能性があります。
ether.fiの新トークン、エアドロップ適格の確認は» claim.ether.fi
やさしいDeFi、Dencunアップグレード解説で復活
クリプトウォレットポートフォリオサービスZerionがガスレスのL2を開発している
GM NetworkがAltlayerとEigen Layerとのパートナーシップを提携(OPstackによる)
ロールアップとIBCによるインターオペラビリティPolymerテストネットの状況
Dencun前後でどのような変化があったのか分かりやすい動画
Berachainが6,900万ドルの資金調達
Eigen Layerがメインネットに向けた準備
LayerAI
ArbitrumのBlob対応
Blobの手数料がやがて上昇し安定するだろうという意見
Cosmosエコシステムの現状
SUAVEのテストネット段階での技術概要解説
4億ドル規模のゲームファンドの立ち上げ提案がArbitrum DAOに提出される
MakerDAO、Endgameに新展開。DAIとMKRに代わるステーブルコイン、ガバナンストークンの導入を提案。米国居住者・VPNユーザーの利用制限など。
サマリ
1.MakerDAOは、Daiのサプライ拡大とエコシステムの成長を目指す「Endgame」プロジェクトを進めています。このプロジェクトは、スケーラビリティ、ガバナンスの分散化、ユーザーフレンドリーさなどの課題を解決し、より持続可能で拡張性の高いエコシステムを構築することを目的としています。
2.Endgameプロジェクトの一環として、MakerDAOは新しいトークンであるNewStableとNewGovTokenを導入します。NewStableはDaiと同様のステーブルコインですが、よりユーザーフレンドリーに設計され、NewGovTokenのイールドファーミングが可能です。一方、NewGovTokenはMKRの代替となる新しいガバナンストークンで、既存のMKRを24,000 NewGovTokenにアップグレードでき、ロックステークするとNewStableやサブDAOトークンのイールドファーミングが可能になります。
3.プロジェクトは複数のフェーズに分けて実施される計画で、2024年夏に「ローンチシーズン」と呼ばれるフェーズ1が開始される予定です。フェーズ1では、新ブランド、新トークン、ユーザーフレンドリーなウェブサイト/アプリ、ロックステーク機能、L2ブリッジ、SparkサブDAOなどが次々とローンチされます。フェーズ2では、さらに6つのサブDAOが立ち上げられ、サブDAOのガバナンスも拡大されます。フェーズ3では、独自のL1ブロックチェーン「NewChain」の立ち上げが計画されています。
4.ただし、新しいトークンの導入には、既存トークンとの関係性、イールドファーミングの持続可能性、ガバナンスの複雑化、規制対応、技術的な課題などの懸念点もあります。特に、規制対応については、米国居住者とVPNユーザーへのサービス制限や段階的なアプローチ、ガバナンスの強化などの措置が取られていますが、より具体的な対策が求められるでしょう。
PancakeSwap Uniswao V4機能の導入の計画を発表
本日は以上です。
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