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🤖 Crypto Research of the Day 🧬
Privy: Today, we’re excited to announce our $18M Series A, led by @paradigm!
KKRT Labs is excited to announce the completion of its second investment round
Fhenix: Our team has been hard at work! About a month after our $7.5M raise
Introducing Blast: The only Ethereum L2 with native yield for ETH and stablecoins.
資金調達ラウンドを発表したプロジェクトが多かったので、興味深かった4つを取り上げてまとめます。
Privy: Today, we’re excited to announce our $18M Series A, led by @paradigm!
Privyが、1,800 万ドルのシリーズ Aでの資金調達を発表しました。参加投資家にはParadigmやSequoiaも含まれています。
Privyは、プロジェクトがウォレット接続やGoogleアカウントでのユーザーオンボーディングを容易にするインタフェースとAPIを提供するサービスです。
デモでは以下のように直観的にマウスでインタフェースを構成することができて便利そうです。friend.techやCourtyard(ポケモンカードのトークンを売買できるマーケットプレイス)で活用され、既に100万人を超えるユーザーのオンボーディングに活用された実績があるようです。
まさにクリプトネイティブというよりも、それらのオンボーディングをサポートするサービスにも焦点があたるのは良いことで、ユーザーにとってより良いUXが提供されていく基盤になっていきますし、新たなプロジェクトが大きな躍進をするきっかけにもなっていくはずです。
KKRT Labs is excited to announce the completion of its second investment round
KKRT Labsが2回目の資金調達ラウンドを発表しました。
Kakarotは、Cairo VM 上で動作する証明可能なプログラミング言語であるCairoで書かれた zkEVMです。
Solidityでないにも関わらず、コンパクトなコード行数(およそ10,000万行と言われていますが、筆者にはこれが少ないのか多いのか分かりません)でzkEVM環境を構築していることをシンプルでバグ対策が行いやすく、Ethereum自体の改善にも適合しやすくしていると説明されています。
2024年初めまでにはテストネットをローンチするつもりのようです。
同じzkEVMでも異なる構成のロールアップが増加している印象があります。Astar Networkは、Polygon CDKでzkEVMをローンチする予定です。ヴィタリクのzkEVMの類型では、Type2.5(今のPolygon zkEVMやScrollが将来的に到達するであろうタイプ)に当たるようです。
以下の記事で説明しています。
Fhenix: Our team has been hard at work! About a month after our $7.5M raise
Fhenixという秘匿化されたスマートコントラクトの実行環境(ロールアップ)を開発するプロジェクトが7.5Mドルを調達しています。
暗号化の手法は、FHEです。完全準同型暗号(FHE, Fully Homomorphic Encryption)とは、暗号化状態で平文に対して加算を行える加法準同型性と乗算を行える乗法準同型性の両方の性質を備える公開鍵暗号、とのこと。
OP RollupとFHEを組み合わせて実現するレイヤー2で、主にチェーンはモジュラー構成させることが前提になっています。
ユースケースとしては、以下のような秘匿化された投票やDIDなどで、活用領域は今後注目されそうな分野です。
zkpやMPCを活用する取り組みもありますが、FHEというアプローチはめずらしいと思います。
Introducing Blast: The only Ethereum L2 with native yield for ETH and stablecoins.
利回り付きのレイヤー2であるBlastが、Paradigmから調達し、アーリーアクセスを受付開始したことが話題になりました。
ETHを預けるとLidoにデポジットされ、stETHのイールド(APY3~4%)が発生する仕組みです。2024年2月までは今のところ引き出しできないことになっています。
今後ローンチされるUSDBというステーブルコインでは、RWA(米国債)で運用されるイールド(5%ほど)もユーザーに提供されるようになります。
ユーザーを強烈に集める、紹介ポイントを発生させるネットワーク構成の招待プログラムを採用しており、X上でもリンクが散見されました。
注意点として、L2BEATが指摘していますが、ブリッジはブリッジコントラクトではなくマルチシグ(3 of 5 )であること、現状ではL1にL2のステートを投稿する機能と、検証機構がないため、厳密にはL1のセキュリティを活用できるロールアップという意味でのレイヤー2と呼び難いものであること、といった点が挙げられます。
他のレイヤー2も検証機構が十分でないのものありますが、丁寧な説明よりもユーザーをポイントを掲げてアテンションを集める姿勢を疑問視する声があるのは確かです。
個人的には、Paradigmのブログを取り上げたように「投機はイノベーションのきっかけになる」という意見ですので、資金を喪失するといった留意点を考慮した上で関与することが望ましいと思っています。
私個人のポジションは、アカウントは作成しましたが、ドキュメントなどが整備され、税務的な観点でも面倒なので資金の引き出しが可能になる2月以降まで様子見をすることにしています。
本日は以上です。
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